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颯人の副業 1
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週2回の情事は、うまくいっていた。
抱く度に、わかる。
颯人の身体は敏感だ。
前半では、我慢して中々声を出してくれないのでしつこいくらい愛撫攻めをする。
中盤に差し掛かると、耐えきれずに乱れて喘ぐ。
後半には、すっかりトロトロになって煽りながらいやらしく、茉莉の腕の中で絶頂を迎える。
このパターンを、何度も何度も見てきた。
(…昨日も可愛かった!)
『茉莉のおっきい』『奥に入れて』『熱くて堅い』『もっとして』と颯人はおねだりをする。
AV女優並みのお決まりの煽り文句で茉莉としてはAV自体興味が無く萎えてしまうが、颯人が言うと違う響きに聞こえる。
性器は喜んでいつも以上に猛々しくなり、熱量をこれでもかと膨れ上がり、颯人の中に一滴残らずぶちまけたくなる。
ゴムを装着しているから、最後のソレは実現出来ないが…。
吸い付いてくる颯人の身体に、2回戦で再び挿入出来たのは昨日が初めてだった。
もちろん、颯人からの煽り&おねだりだ。
(…ただ、時間がなぁ)
部活時間を利用している為に、これ以上の行為は出来ないことにガッカリしてしまうが、恋人でもないのに図々しい。
駄目な大人は、どうしたものかと真剣に考えていた。
「おぉ、門に美人がいる!!」
「どこどこっ!」
「ここの保健医の『かりんちゃん』もレベル高いけど、あの人もなかなか…」
(健全な高校生には、かりんは目に毒だしな)
梁川 かりん (やながわ かりん)は保健の先生で、茉莉の妹の百合(ゆり)の同級生で、よく知っている。
妹も身内贔屓ではないがスタイルは良く、周りを魅了していたがかりんもスタイルが良いので、よく2人で街に遊びに行くと、芸能界だのモデルだのの名刺を大量にもらってくるぐらい、すごかった。
多分『一般的に美人にお近づきしたい!』と思う人が多いだろうが茉莉には興味が無く、妹もかりんも寄ってくる男共を蹴散らしていた。
そんなかりんが、まさか自分と同じ職場になるとは思っても見なかった。
(妹感覚でしかない)
後でかりんに聞くと、『高校生は童貞が多いから楽しい♪』と酷い事しか言わなくて、生徒達がかわいそうになった。
(からかわれて終わりだぞ!お前達…)
哀れみながら思っていると…
「あれ?美人に誰か、近づいて行く」
「ん?」
「誰だ?」
「あっ!1年の如月じゃん!」
(は?)
茉莉は、慌てて外を見た。
(っ!!!颯人?!!)
しかし、その美人は日傘を差しているので、顔が分からない。
(誰だよ!?)
足は玄関に向かっていた。
(颯人の知り合いか?)
茉莉が去った後、生徒達が言う。
「あれ?でもあの美人、誰かに似てる気がする」
「やっぱ?俺もそう思った!」
「誰だっけ?」
「美人…、美形…」
「あ~っ!!!」
お互いが、顔を見合わせた。
「「「茉莉ちゃん!!!」」」
「マジで」
「ヤバイ…紹介してもらおう!」
「茉莉ちゃん!って…あれ?」
さっきまで確かにここにいた茉莉の姿が見えない。
「いない!」
「茉莉ちゃ~ん!」
生徒達は、茉莉が学校のどこかにいると思って探した。
が、当の本人は門に向かっていると誰も知らなかった。
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