アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
嫉妬と… 2
-
それから、間もなくして状況が変わる。
「ふっ、んっ…」
今日はレッスンの日。
「颯人…んっ」
いつも通り、玄関で舌を絡ませながらキスをする。
「は、んんっ」
「んっ…」
颯人の身体に指を這わせ、裾から素肌を撫でる。
「あ、んっ…茉、莉」
身を捩りながらも、颯人の両腕は茉莉の首に絡み付く。
毎回ベッドまで、やっとの思いで連れていく。
颯人の上着を脱がして、舌を這わせる。
「っ!ん…」
胸の突起物に唇を触れるだけで、颯人の身体は喜びで震えた。
(…可愛い)
吸い付くとより一層、喜ぶ。
手が下に向かっていき、ズボンを脱がす。
案の定、下着の下で主張する颯人の性器の形を見て眩暈がおきる。
(いつも、反応してくれている)
回を増すごとに、颯人の身体は敏感に反応をしている。
カプッと乳首を甘咬みすると、喘ぎながら腰が浮く。
ゆっくりと下着を脱がせると、性器は勃ち上がり先走り液が溢れそうだった。
そこに手を伸ばそうとした時…
ピンポーン
ドアチャイムが鳴った。
ビクッと身体が飛び上がる。
(…この時間に、誰だ?!)
そして、もう一度…
ピンポーン
「…颯人、布団被っといて」
颯人が頷く。
慌てて身を起こし、玄関に向かう。
この部屋は玄関からはすぐ仕事部屋にしている部屋があり、プライベートの寝室とは幸い壁で見えないようになっていた。
(俺に用事?先生か?)
しかし、どちらも外れた。
(っと、靴)
颯人の靴があると、まずい。
一生徒をプライベート空間にあげているとなると、問題がありすぎる。
颯人の靴を下駄箱にしまった。
一度、深呼吸をしてから答える。
「はい」
ガチャッとドアを開けると、そこには裕汰がいてビックリした。
「…茉莉ちゃん。颯人は、ここにいるよね」
顔色を変えないように答えた。
「…いや?いないよ」
裕汰は、すっとスマホを出した。
(…まずい!)
どう見ても今、颯人のスマホにかけて確める気だと気づく。
「裕汰、お前部活は?」
どうにか気をまぎらわせようと、会話を試みるが操作しながら答えられてしまう。
「部活っていったって、俺は報道部だからね。時間は関係ないの」
(ヤバイ!!そうだった!)
思わぬ答えに、その後の言葉が続かない。
裕汰がスマホに耳を押し当てた。
…だが、いっこうに茉莉の部屋からは呼び鈴が鳴らない。
ホッとしてしまう。
裕汰は、諦めたようにスマホをしまい、足下を見ている。
靴を探しているのがわかった。
「茉莉ちゃん、何で嘘をつくの?颯人が部屋に入っていくの見たよ、俺」
そう言うと裕汰は、靴を脱いで部屋に入ろうとする。
「っ!…裕汰、悪いが小テスト作っている最中だから駄目だ!」
チラッと見える所に、各学年の小テストらしき紙が散らばっている。
(カモフラージュで、散らばって置いて良かった!)
ドアを開ける前に置いといた。
これで諦めなかったらどうしよう…と思っていたが、裕汰は部屋の状況を見てビックリして怯んだ。
さすがにヤバイと思ったらしく、来た時とは別人の雰囲気になった。
「…っ、今日は諦めます」
靴を脱ぐのを止めて、裕汰は茉莉に面と向かって言う。
「俺、颯人の事が本気で好きですから!負けません!」
茉莉が、口を開こうとして躊躇う。
だが、裕汰は走って帰っていった。
パタンッと、ドアを閉める。
「…ヤバかった」
(俺だって、颯人が好きだ…と言う所だった)
何の障害物も無い、裕汰が羨ましく思えた。
そう考えてしまい茉莉は、はぁ…とため息をついた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
33 / 164