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嫉妬と… 3
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颯人が、ひょこっと顔だけ覗かせる。
「…茉莉?」
「裕汰、だった。颯人の跡をつけてきたみたいだな」
「…そう」
颯人は、そう言っただけだった。
「…颯人、また裕汰がお前をつけて来るかもしれない、どうする?」
「…茉莉の迷惑になるから、ここでセックス出来ないよね」
「俺の事は、気にするな」
(この関係も、もう終わりだな)
そう思ったら、寂しさと虚しさで茉莉の顔が歪んだ。
「…お願い、聞いてもらってもいい?」
颯人が、真剣に茉莉を見た。
「…今日は茉莉の体調でしなくてもいいから。次の金曜日でも土曜日でも、どっか泊まりで1日中セックスして」
「1日中…」
「うん、茉莉に教えてもらった事の復習がしたい。セックスってお互い興奮してたら、1回や2回で終わらない時もあるでしょ?泊まりで、したことないし…茉莉が嫌じゃないなら卒業試験みたいな感じで」
(あぁ…本当に、これで終わりなんだな)
別れは突然、やって来た。
颯人の幸せの為に、必要な別れ。
「…わかった、ホテルは取っとく。今日は…」
「待って!俺が、フェラしてから考えて?」
(つまり、勃つかどうか見てから考えろと)
颯人の身体を見る。
シーツにくるまっている姿に、興奮しないなんてことはない。
(裕汰にバレているかもしれないのに…俺は興奮してる)
颯人を抱きたくて仕方ない。
「大丈夫だ。こう見えて性欲は強いから」
そう言うと、颯人は笑った。
「…じゃあ次の時、俺は頑張らないとならないんだね」
「颯人、多分…今からもだと思うぞ」
「え?」
颯人がそう言った瞬間、茉莉は颯人をベッドに押し倒した。
「…いつも通り、声は押さえておけよ?」
そう言うと、茉莉は颯人の唇にキスをした。
颯人は、茉莉の口づけを嬉しそうに受け入れた。
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