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お互いベッドで横になると、茉莉は腕を颯人の頭の下に置いて腕枕をした。
前髪にかかった髪の毛を、どけてあげる。
颯人は荒い呼吸をしながら、ぐったりしていた。
「…悪い。もう少し、ゆっくりしようと思っていたんだが…」
ガツガツと貪るように抱いてしまっていた。
ごめんね、と軽いキスを何度も頬にした。
「いいよ、俺も激しいセックスが、したかったから」
そう言われると嬉しい。
ちゅっと、颯人のおでこにキスをした。
「ふふっ、くすぐったい」
ご満悦な颯人に、茉莉の性器は元気になってくる。
(落ち着けって!俺、本当に発情し過ぎだろ!)
自身を落ち着かせようと、颯人に話をふる。
颯人に、聞きたい事があった。
「そういえば、裕汰をどうにか振り切って来れたのは、颯人が愁に言ったからだろ?」
「うん。愁に協力してもらった」
「あれは、助かった」
悪い奴ではないが、グイグイとくる行動力は危なすぎて、つい本音を言ってしまった。
「俺が出かけるときも、裕汰が『絶対行かせない』って言うから、窓からつたって降りたし」
「えっ!!?今はAランクの部屋だから、部屋は4階じゃないか!」
「ううん。俺の部屋じゃなくて、奈都(なつ)の部屋からだから、2階」
「奈都って、同じクラスの千里(せんり)奈都?」
「うん。奈都の部屋に行くって言ったら、さすがの裕汰も怖いみたいで部屋に入らなかった」
(…威圧な態度だからなぁ)
奈都は喧嘩っ早いで有名で、元ヤンの臭いがする。
「仲が良いのは、知らなかった」
「あぁ、最近仲良くなった。編みぐるみを作っていたら、『可愛い』って声をかけてくれて」
「編み…?」
「編みぐるみというのは、毛糸で編んだぬいぐるみ。犬とか猫とか」
(…奈都が、編みぐるみで可愛い?想像が出来ない)
う~んと、唸ってしまった。
「奈都は見た目と違って、お母さんだよ」
また、想像が出来ない言葉を颯人が言う。
「お母さん?!」
「うん、すごく世話焼き。だから、裕汰を撒くのに協力してくれたんだ」
(…そいつじゃないだろうな?颯人の好きな奴)
モテモテにはほど遠い気もするが、強い男に男は惚れるかもしれない。
「奈都も、愁も、裕汰も友達だよ」
心の中を見透かされているのか、颯人は否定した。
「そう、か」
安堵した。
颯人が茉莉の胸に、身体を乗せた。
「茉莉、セックスしよ?」
そう言って、茉莉にキスをする。
茉莉は颯人のおねだりに、何度も答えたのだった。
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