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もう、何度目の絶頂を迎えただろうか。
「ああっ…あぁぁぁぁっ~!」
「っ!くっ!」
お互いがお互いの精液まみれになって、シーツはグチャグチャになっていた。
「…つ、茉莉は体力あり過ぎ…。休憩…」
荒い呼吸と共に、颯人がぐったりとしていた。
「悪いっ!」
やっとの事で手加減が出来ても颯人が煽るから、それに乗ってしまい難しい。
「ごめんな…キツいよな」
颯人の頬を、優しく撫でる。
「…茉莉は1回のレッスンの回数じゃ、足りなかったんだね」
2時間ばかりしかないレッスン時間だと、じっくり颯人の身体を慣らしていたから、最高でも2回戦しか出来なかった。
今みたいに時々休憩をしていても、こんなに夜通しでセックスをした事はない。
しかも颯人は、体力が男子高校生の平均以下だから余計に辛いだろう。
「今日は特にノリまくっているのは、確かだな」
申し訳なさそうに言った。
「茉莉の彼女、大変だね」
チクッと胸が傷む。
「彼女はいないからわからないが…こんなに無理はさせないと…たぶん思う。今は発情期だな」
彼女がいた事は無いから、何とも言えないが…。
「発情期なの?じゃあ、俺は運が良いんだね」
「え?」
思ってもみない答えが、返ってきた。
「颯…」
どういう事か聞こうとした時…、ドアチャイムが鳴った。
ハッと、気づく。
「あ、忘れてた」
慌てて落ちていたバスローブを拾い、身なりを整えた。
玄関でルームサービスを受け取り、ベッドに帰ってくる。
「…あ、朝食」
「夕飯食べないでヤッてたから、お腹空いただろ?」
そんな余裕もなく、夕飯抜きでセックスをしていた。
「うん」
ベッドの上に、頼んだサンドイッチを置く。
「身体、起こして欲しい」
「あぁ、そうだな」
散々身体を打ちつけたから、颯人は力が入らないのはわかっていた。
茉莉は颯人の身体を起こして、後ろから抱きしめた。
颯人は茉莉の胸に、自分の背中を預けて体重をかける。
「ほら、食べよう」
腕を伸ばして、サンドイッチのお皿を颯人の前に持っていく。
「…すごいリッチ過ぎて、頭が回らなくなるね」
「そうか?」
颯人を動けなくさせているので、出来るだけ無理しないでご飯を食べるのを考えたら、ルームサービスが一番いいかなと思って、颯人が少し寝た時に電話をしておいた。
颯人が、サンドイッチに手を伸ばす。
茉莉は右腕を、颯人のお腹に回した。
そして、颯人の首に顔をもたれる。
「…茉莉、それじゃあサンドイッチ、食べれないだろ?」
茉莉の左手は、お皿を持っている。
「んー」
(颯人とくっついていたかったから、別に食べなくてもいい)
そう思っていたら、颯人がサンドイッチを茉莉の口元に持っていった。
「はい、あ~ん」
ガバッと顔を上げた。
「…つ」
「食べてよ。これ結構、恥ずかしいんだから」
「…いただきます」
パクッと、一口サンドイッチを食べた。
「旨いな」
「そうなの?…本当だ、美味しい」
茉莉の食べかけを、颯人が食べた。
その光景に茉莉は何度目かわからないくらい、心が満たされ続けていた。
気持ちが言えなくて誤魔化すように、ギュッと颯人を強く抱きしめたのだった。
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