アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
☆Halloween 1☆茉莉&颯人*~特別短編~*
-
颯人は、朝日が昇ってきた時間に重たい瞼を擦っていた。
(眠い…けど、やっと出来た)
今日はハロウィンイベントで、生徒会主催で行われる事になっていた。
姫の服は、一昨日完成をしていた。
颯人が手にしているのは…茉莉に着せるヴァンパイヤの服。
はっきり言って、咲に着せる姫服も作るのは好きだが、茉莉に着せる服を作るのも好きだった。
(最近、茉莉にコスプレを着させるのに目覚めてしまった…)
もちろん、颯人が立ち上げたブランドの方もコスプレ服が人気で、生産量限定で作らないと大変な発注量になってしまう。
それをこなしつつ、咲の姫服と茉莉の服を作り続けて連続で徹夜をしていたので、茉莉とイチャつく時間がとれないでいた。
(…茉莉、起きてるかな?)
こんな時間だが茉莉に会いたいと思って、スマホで連絡をしようとした時にドアのチャイムがなった。
(…誰だろ?)
玄関を開けると、茉莉がお盆を持って立っていた。
「茉莉!」
「…やっぱり起きていた」
恋人は、颯人のおでこにキスをして入ってきた。
「何で…?」
颯人は驚いたが、茉莉が指摘する。
「颯人、またカーテン閉めなかったから、光が漏れてるよ」
「あ…」
昼から没頭していて、気づかなかった。
夕飯は、梅子さんに作ってもらったおにぎりを茉莉から持たされたので、どこにも出歩くこともなく手を伸ばしつまみながら作業をしていた。
「ほら、朝ご飯。一緒に食べよう!」
お盆を見ると、2人分の朝食が乗っていた。
改めて、恋人の存在に感謝をした。
「茉莉、ありがとう」
「どういたしまして」
温かい味噌汁を一口、飲む。
徹夜の身体に入っていく。
「美味しい…」
「徹夜をするなんて、咲の服が出来てなかったのか?」
茉莉が、颯人の頭を撫でながら聞いた。
颯人はゆっくりとおにぎりを食べながら否定した。
「んー、違う…」
「?」
「茉莉の衣装」
「俺の?」
意外な言葉に驚いた。
(咲の服と茉莉の服を同時に作りながら、更に自身のブランドの方も作っていたなんて…)
「茉莉には、ヴァンパイヤの衣装を来てイベントに出てもらうから」
目線を仕事部屋に向けた。
茉莉は立ち上がり、仕事部屋に入った。
「すごいなー!」
マント付きの服に感心をしていると、朝食を食べ終わった颯人が後から入ってきた。
「…」
「ん?」
ぼーっと茉莉を見ている颯人に、茉莉は声をかけた。
「颯人、寝るなら今だぞ?」
徹夜の身体に、休息は必要だ。
だが、颯人は違う事を言った。
「茉莉、セックスしたい」
「え?」
「何か、ムラムラする」
颯人?と聞こうとしたが、その前に颯人が茉莉に向かって飛びついた。
「颯…!」
茉莉はバランスを崩し、颯人ごと尻餅をついた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 164