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後日談 4
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少し経ってから、絢斗が帰って来た。
「?何の話?」
「いや、何でも」
もしかしたら百合が、絢斗にも言ってるかもと思うと義兄としての威厳が無くなるので、茉莉は首をふった。
「そうですか?あ、百合」
絢斗が、テーブルに置いていた百合の手を握った。
「なぁに?絢さん」
「今日、お泊まり出来る?」
その言葉に、百合はパァーッと顔が明るくなる。
「お泊まり出来るっ!本当にいいの?!」
「うん。社長が明日の昼に出掛けるから、それまでは有給を取りなさいって」
「絢さん、有給取らないからだよ」
「少しでも、社長に近づきたいから。ごめんね百合」
「いいの。そういう絢さんが好きだから!」
(2人の世界…)
茉莉が、ずっと羨ましがっていた図が、ここにある。
チラッと颯人を見た。
(2人きりの時は、すごく甘えてくるのに)
思い直した。
(いや、俺が颯人に甘えているんだ)
茉莉は机の下から、颯人の左手を握った。
颯人は何も言わずに、茉莉の手を握り返した。
百合と絢斗は、手を繋ぎながら帰っていった。
颯人と握っていた手は、食堂から出るときに離した。
見送ってから、さっき握った右手を茉莉は見ていた。
(…男女なら)
スッと颯人が茉莉の右手を、掴んで握った。
「っ!颯人」
ドキッとする。
「…茉莉、俺の部屋に来て」
「…うん」
茉莉は嬉しくなった。
颯人の部屋に入ると、玄関の所でキスをした。
「ん…ふふっ」
「…ん?どうした?」
キスをしている最中に、颯人が笑う。
茉莉は、理由を聞いた。
「茉莉が百合ちゃん達の事、羨ましがっていたから」
「っ!!」
「俺じゃ、不満?」
「そんな事はない!」
「本当?」
「ずっと、好きだったんだ。やっと手にした颯人の事、不満なんてないよ」
ちゅっ、ちゅっ、と颯人の顔にキスを落とした。
「俺がはっきりしないから、颯人が俺に不満なんじゃないかって」
「不満?無いよ」
「それこそ、本当に?」
「無い。ところで…ね、もういいでしょ?」
颯人が、茉莉の性器を触った。
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