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☆クリスマス☆ 2
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クリスマスイブ、当日。
茉莉は颯人の部屋をノックした。
少ししてから颯人が出てくる。
「颯人、おはよう」
おでこにキスをする。
「…おはよう。最近は久しぶりに1人で寝て、楽だった」
「っ!俺は寂しかったのに?!」
なんだか温度差を感じる。
「その分、今日は夜通しセックスするんでしょ?」
「…颯人、もしかして倦怠期?」
ゾッとする。
恋人にも夫婦にもいつか訪れる、最悪の事態が自分に来てしまったのか…。
「違うって…。ちょっと仕事がたて込んでいたから」
ハロウィンの時もそうだが、颯人のブランド服の注文が多いから、最近は茉莉との時間が減っていた。
「イベントが憎い…」
「そのイベントを、今から満喫しようとしているのは誰だよ」
颯人がコートに手を伸ばした。
「颯人、嫌だった?」
茉莉は肩を落とした。
「えっ?」
颯人は驚いて茉莉の方を見た。
「…俺に飽きた?知らない間に、颯人の嫌な事をした?」
「何を言って…」
「颯人が疲れているのに、無理させてる?」
颯人は徹夜続きなのに、自分だけがイベントを楽しむ為に知らない間に、颯人に無理をさせているかもしれないと、茉莉は思って聞いた。
「…」
颯人は茉莉の両頬を、掴んだ。
「颯…」
「うるさい!ヘタレ!」
一喝すると、顔を近づけてキスをした。
「どんだけヘタレなんだよ!俺は今日、すごく楽しみにしてたのに」
茉莉は颯人の怒っている顔と、その言葉にハッとした。
「…悪い。嫌いになった?」
「なんない。今日はベッドで茉莉の事、寝かせてあげない」
「男前だな、俺の恋人は。…楽しみにしてます」
今度は茉莉から、キスをした。
「…手加減は、してよね」
颯人は恥ずかしがりながら、ペチッと茉莉の頬を叩いた。
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