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☆クリスマス☆ 5
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数ヵ月前に来た時は人がそれなりにいたが、さすがに真冬のクリスマスは人がいなかった。
人の数だけではなく、海の波も変わっていた。
透明だったはずの海は、白く濁っていて見るからに寒い。
だが、颯人と繋いでいる手と、颯人が編んでくれたマフラーで寒さが凌げた。
しかも、颯人とお揃いのマフラー。
彼女が彼氏にプレゼントとか、世界各地でこれまで見て来た。
だが、自分のマフラーが一番豪華で素敵だと、みんなに見せびらかしたいと思っている。
「~♪」
寒いのに、嬉しくて鼻歌を歌ってしまう。
「…寒いのに、ご機嫌だね」
波打ち際を一緒に歩いていた颯人が、寒そうにしていた。
「おいで」
茉莉が立ち止まって、颯人と向かい合わせになって両手を広げた。
「ん…」
ポフッと抱きつき、颯人は茉莉の胸に顔を埋める。
「…暖かい」
「俺も」
ちゅっ、ちゅっ…と、颯人のおでこにキスをした。
「くすぐったい…」
「颯人、愛してるよ」
「愛してるなら、ここにキスして」
颯人は人差し指で自分の唇に、ちょんっと軽く触れた。
「…可愛い」
茉莉は、颯人の顔に近づきキスをした。
「んっ…」
舌を絡ませる。
颯人の両腕が、茉莉の首に絡みついた。
「ん…ふぁっ、ぁ…」
「…ん」
上顎を撫でると、颯人の身体は力が抜けてトロンとした顔になる。
「颯人…」
茉莉が言う前に、颯人が先に言った。
「セックス、したい 」
「…だな。俺も、我慢出来ない」
レッスン卒業の時に使った、ホテルは予約していた。
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