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~月神side~“最低だな……俺。”
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柊さんと黄瀬君と別れたあと、貼り付いていた
営業スマイルが剥がれ顔が曇った。
さかさずユキさんが気づき聞いてくる。
(わずかな変化も見逃さないできたマネージャーだな)
本当にできた女性だ、俺にはもったいないな。
「樒稀さん?どうかされ……気分がすぐれませんか?」
「あはは…疲れてるのかな?大丈夫!!気にしないで!」
そう言って誤魔化すように歩き出す。
虚しくもヒールの音だけが響くのだった。
あいつを見ていると嫌なことを思い出す。
俺も結局父さんと黄瀬を重ねてるじゃないか。同類だ。
黄瀬を毛嫌いするのは筋違いだ。
それでもあんなに酷いことをされても、
父さんを憎めないのは、俺が息子だからか?
それとも体だけが悦んでいるのか?
最低だな……俺。今さら被害者面してどうする。
向き合うしかないだろ?父さんと……運命と。
「樒稀!!この後スケジュール詰まってるのよ!?」
「えっ?ちょっとユキまたキャラ崩壊してるから。」
「周りに誰もいないから大丈夫よ!ほら行くわよ!」
「強制連行いやぁー!!」
体中に浮いてますけど?ねぇ?ユキさん
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