アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
~奏side~“悪魔降臨、まさにこの事だなpart2″
-
※前の続きです。
「謝らなくていいよ。」
「ほんとっス「そのかわり役に立ってね?」」
「えっ!?」
どういうことだ?
柊さんはムクリと立ち上がると大声で叫んだ。
「女子のみなさ~ん。
黄瀬くんが一緒に写真撮ってくれるよ~!」
「えっ、ちょ、な、薙十っち!?」
(どうしよう…。恐くて先が全く入ってこない。)
アイツと一緒だと認めるのは癪だが、
俺も一応芸能人だ。アイツと同じ立場だ。
絶対に気づかせてはいけない。身の危険を感じた。
「藤咲、固まっているが大丈夫か?」
「えっ?あぁ、大丈夫です。」
「敬語はよしてくれ。同級生だ。」
「えっ!?同級生!?」
「そうっスよ~。」
(まじかよ。)
「藤咲も昼食をとってくれ。」
「あぁ…俺、持ってきてないんだ。」
「えっ!持ってきてないんっスか!?」
「ちょっと体重落とさなきゃいけないん…」
(あぁー!!しまったぁーッッ!!)
「そうなんっスか~。」
まぁいいか。バレてなさそうだし。
動揺を隠すように紅茶を飲む。
「おい!!お前どっからそのティーセットッッ…!?」
「えっ!緑間っちそこっスか!?」
「少し黙ってくれ。話ができずに終わってしまう。」
(話………………?)
「藤咲に来てもらったのは黒子についてだ。」
黒子?………………あぁ!バニラシェイクか!!
「黒子は影の薄さのせいで見つけにくいんだ。
だが藤咲はそんな黒子を1発で発見して
存在を理解し話しかけた。」
「…………えっと?どういうこと?」
「では、単刀直入に言おう。バスケ部に入らないか?」
「……話の意図が全く見えないんですけど…。」
「お前はすでに才能を開花させている。
自分でも気づいていないか?」
「……才能?」
「藤咲 、お前は必ずチームに必要な存在になる。
まだ俺達は発展途上だ。まだ高みに行ける。
恐らく個々の能力は藤咲に影響されて 開花していくはずだ。」
うん……患っていら…ゲフン……中二病ゲフンゲフン………風邪引いたかな。
「なんかよく分かんないけど、
気持ちは嬉しいよありがとう。」
「もちろん、返事はすぐにとは言わない。考えてみてくれ。」
うん。俺の話聞こうか。聞いて下さい本当に………。
「でも部活は難しいと思うよ。
しかも俺初心者だし。」
「それは“用事がある″って事で良いのかな?」
イタイとこ突いてくるなぁ。もぉ……。
「うん。それに黄瀬くんと同じような
感じになるから、邪魔なだけだよ? 」
「黄瀬と同じ?」
赤司の目が細くなり疑いの目が向けられ、
その目と雰囲気から試されていることを感じた。
(しまったっっ!)
「…………ハァ……分かった話すよ。
実は俺マネージャーやってるんだ。」
「マネージャー……………。」
赤司が顎に手をあてて考えている。
すごく絵になっているが本当に、
心の底からやめて欲しいと思う。
それに良いことを知った。
赤司君が話していると、みんな大人しくなる。
「芸能人のね。誰かは仕事上言えない決まりなんだ。
それは俺たちにとってタブーだからね。
俺の身内の人が芸能事務所をやってる。
だから任せられてるんだ。」
「そうなんっスか~。
じゃあいつか会うかもしれないっスね。」
もうお前とは“櫁稀”で会ってるよ。
ていうか、会いたくない。
「でも、黄瀬君はモデルでしょ?
担当違うから(奏の姿で)会うのは難しいと思うよ。」
(逆に奏の姿で会ったら恐いけどね。)
「そろそろ予鈴がな…………ったな。戻るぞ。
藤咲、今日は放課後空いてるか?」
「まぁ………空いてるけど。」
「それなら良かった。放課後黒子と青峰に
一軍の体育館に案内してもらって
見学に来てくれ。黒子、青峰頼んだぞ。」
「一軍ですね。分かりました。」
こうして名ばかりの交流会が終わった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
25 / 69