アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
~奏side~“何でこんなことに………(part1)”
-
体育館の扉を開けて中に入ると、
すでに全員集合していた。
(何故、赤司君はコートの真ん中で
腕を組んで仁王立ちしてるんだ?)
「赤司君、お待たせしました。」
「揃ったね。それじゃあ練習を始めようか。
藤咲と柊は俺が見るからその他は、
各自でアップして練習を始めてくれ。」
赤司君がそう言ったとき体育館の扉が再び開いた。
「虹村さんこんにちは。
あぁ、コート半面借りて良いですか?」
「おぅ。それは構わんがどうした?
それにしてもなんか人多くないか?」
髪を虹色に染め!?………てなかった。
「入部希望者です。バスケをやって貰おうと思って」
「「おいコラ」」
あっ、ハモった。お互い大変だな。
赤司君の言う事はとてもじゃないが、
言い返せないので心の中でキッと睨んだ。
抵抗なんて出来るわけもなく、
大人しく体操服に着替えることになった。
だが、俺はまだ体操服を買っていなかった。
保健室で借りようと足を運ぼうとすると、
赤司君に呼び止められた。
「保険の先生はもう今日は帰られてる。
まだ、使ってないからこれを着てくれ。」
そう言って渡されたのは、
堂々と“赤司”と刺繍されている体操服。
(何でこんなことに……………。)
着替え終わると赤司君が満足げに頷いた。
「では、柔軟を行うぞ。俺が押すから、
藤咲は足を開いてそこに座ってくれ。柊は…。」
「俺が押そう。」
「「はい?」」
薙十君はともかく赤司君までもが驚いている。
会ってまもないが、珍しい事だと理解した。
「いえ、虹村さんはご自分の練習を……
と、言いたいところですが入り口に先生が。
呼んでいらっしゃるようですね。」
「残念。練習頼んだぞ。」
(そんな妖艶な笑みで目を細めて口角あげたら
大概の女の子はイチコロだろうな。)
「じゃあ、薙十っちは俺がするっス! 薙十っち
体柔らかそうっスから手伝うの楽そう!」
(うわー、少し珍しく表情に出てる。
何でお前が出てくんだよ的な?)
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 69