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~桃井side~“噂の夜宮裕”
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帝光中男子バスケットボール部、マネジャーで青峰君の幼馴染みこと、桃井さつきです!!
放課後部活に行こうとしたら担任に…………
「あ、桃井すまない。これを会議室に置いてきてくれないか?」
って頼まれちゃって………。
部活、早く行きたいんだけどなぁ…………。
教室を出て階段を登っていると丁度青峰君が降りてきた。
「おーさつき頑張れー。」
………えっ?それだけ??
……………青峰君のばかぁ!!
うぅ……重たい。けど階段、登るしかないよね。
荷物が揺れて落ちそう…キャッッ!どうしよ!!落ちるッッ!!
「っと。危なかったね。大丈夫?怪我はない?」
「あ。はい大丈夫です。ありがとうございます…って夜宮裕!?」
彼は片手でさつきの体を支え、荷物を持った。
「えっ?本物??あの噂は本当だったんだ。」
「さぁ?噂が何かは知らないけど僕は夜宮裕だよ。」
さつきが歩くように促すために背中をそっと押す。
「どこまで持っていくの?」
持っていた荷物が軽くなる。
「3階の会議室までです。ごめんなさい……荷物まで持ってもらって……。」
「構わないよ。それと、同い年だからタメでいいよ?名前、聞いてもいいかな?」
「あっ………。桃井さつきです。」
「さつきちゃんか。君に似合う可愛い名前だね。」
凄い恥ずかしいことサラっと言うんですね……。
「部活とか入るんですか?」
「ふふふ…タメでいいんだよ?部活は忙がしいから無理かな…?残念だけど。見学は行ってみたいんだけど…。」
「バスケ部来ますか?……じゃなかった…来てみる…?」
「じゃあお言葉に甘えていいかな?」
「はい!」
会議室の前に着くと、ドアを明けて電気をつけた。
日常の中の何気ない仕草でも彼女がすると美しい。
洗練された動きにドキッとしたさつきであった。
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