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~薙十side~“千才ちゃんもバスケしない!?(2)”
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※前の続きです。
「俺と1on1しようぜ!」
「1on1?」
紺ノ宮さんは1on1が何か知らないらしい。
まぁ、バスケ初心者だもんね。
「いや、ミニゲームを行う。柊、入れ。」
「え、俺も?」
「まさか断るなんてしないだろう?」
「………………はーい。」
勝ち誇ったような顔で言われたら従うしかないよね。
▽
体操服に着替えストレッチをする。
もちろん紺ノ宮さんと一緒に。
俺は黄瀬くん、彼女は桃井さんに手伝ってもらう。
「……………お前もか。」
赤司くんが驚いたように言った。
まぁ、彼女も奏くん側の人間だからな。
「……?何の話だい?」
「いや、こっちの話だ。」
ストレッチが終わりいよいよミニゲームをする事に。
チームは俺、青峰くん、緑間くん。
相手チームは紺ノ宮さん、黄瀬くん、紫原くん。
開始早々それぞれ点が入っていき今のところ互角だ。
彼女にボールが回り、ドリブルを始める。
赤司くんが事前に怪我だけはさせないようにと、
レギュラーメンバーに釘をさしていたから、
マッチアップするならそれなりに配慮するはずだ。
「行かせるかよっ!」
青峰くんが足を踏み出してボールを奪おうとした。
紺ノ宮さんは驚いて1歩後ろに下がった。
青峰君は彼女の慣れない動きにバランスを崩した。
「うおっ!?」
青峰くんは状態を立て直すことができず、
彼女を巻き込んでそのまま倒れてしまった。
「あ。」
この時この場の全員と心が通じた自信がある。
それもそのはず、青峰くんは彼女の胸に顔を埋めていたのだから。
「イテテ………悪い。大丈夫か?」
「ぇ?あ…う、うん。君も怪我はない?」
「あぁ。」
青峰くんが彼女に手を差しのべ助け起こす。
流石にゲームを再開し続けるわけにもいかず…。
「あ?何でこんな静…………さつき?」
桃井さんがすごい勢いで青峰くんに近付いていく。
一瞬見えた彼女の横顔が般若のようだった。
「何やってるの大ちゃん!!」
「は?」
青峰君は何故自分が怒られているか分かっていない。
「おッ、女の子の胸に顔を埋めるなんて……!!」
「女の子?どこに?」
「は………!?本当に分かってないの……!?」
「千才ちゃんは女の子なんだよ!?」
「……………は?」
青峰くんが大声で叫んだのでまた耳を塞ぐ。
いったい今日何度目の行為だろう?
そして青峰君が胸無いな、なんてアホな発言をして、
制裁を下されるまで残り一分を切った。
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