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運命の出会い…3
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「ガラガラ」
教室のドアを開けると、黄色い声が一層大きくなった。
「朝からタクシーとは派手な登場だな。」
担任のヨッシーこと吉岡先生がちゃかす。
「ヨッシーは朝からひどいなぁ。」
「そうか?そういえば、今日は数学テストあるからな。」
『えぇー』
クラスが一斉にざわめく。だが、ヨッシーは何事もなかったかのように「次の授業の準備しろよー」と言うとでていった。
「翔、なんでタクシーで来たの?彼女?」
「そんなわけないでしょ。卓人じゃあるまいし。」
「俺の扱いひどくない?」
卓人はいつも女の子と遊んでいてチャラいが根はいい奴だ。
周りにいた女子達が「良かった?。望月君に彼女が…」などとしゃべっている。
「はぁー。疲れたー。」
ヨッシーは朝言った通りに数学のテストをした。しかも、テストの直前に「ワースト10人は補習だから。」と楽しそうな顔で言った。「え?」とか「無理じゃね?」と驚いたり諦めたりする反応を楽しんでるようだった。テストは応用問題ばかりで絶対に嫌がらせだと僕は思った。
放課後、皆が補習や部活に勤しむ中僕はアルバイトをしていた。僕の働いているのは、おしゃれなカフェレストランだ。この前テレビで放送されたおかげでもともと忙しかったが、最近は息をつく暇も、ないくらいに忙しかった。だから、桜井さんに連絡するのを忘れていた。
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