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お出かけ…2
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待ちに待った日曜日
「う〜ん…」
眠たい目を擦り時計を見る。
9時45分か…
ん?9時45分?!
嘘でしょ?!
家から横浜まで少なくとも30分はかかる。
昨日由紀姉に選んでもらった服に大急ぎで着替えて下に降りる。
「あら、まだ出かけてなかったの?」
のんびりとコーヒーを飲みながら、イチゴジャムを塗りたくったトーストを食べていた由紀姉が不思議そうにきいてくる。
「寝坊した!」
短く答え、靴を履くが急いでいるせいなのかなかなか履けない。
「翔、送ってあげようか?」
「本当?」
「勿論。可愛い弟の頼みだしね。」
由紀姉はにこりと微笑んだ。
由紀姉が運転する車の中で僕は桜井さんにLINEをした。
「おはようございます
寝坊したので、少し遅れそうです。
すみませんm(_ _)m」
『大丈夫だよ。
俺も少し遅れそうだから。』
ものすごい待たせることにはならないかも。
良かった。
駅に着くとまだ桜井さんは来ていなかった。
柱に持たれてスマホをいじっていると、不意に話しかけられた。
「あの、誰を待ってるんですか?」
話しかけてきたのは3人組の大学生くらいの女性だった。
「友人ですけど…」
何でそんなことを聞くのか疑問に思いながらも一応答える。
「じゃあ、お友達も一緒でいいんで、遊びに行きませんか?」
女性の1人がはにっこりと笑って、僕の腕に自分の腕を絡めてきた。
近づかれたことによって、女性がつけている香水の匂いが香ってきたが、強い匂いで思わず顔を歪めた。
やんわりと断った僕に、懲りずに女性はもう一度同じことをきいた。
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