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裕哉side
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職員室に戻ると田口が仁王立ちしていた。
「桜井さん、こんなに忙しいのにどこに行ってたんですか?」
周りを見渡すと職員達がぐったりとしていた。
「だいたい…」
田口が文句を言い始めると不意に電話が鳴った。
他の職員達が電話をとる気配が全くないので代わりに俺がでる。
長い夜はまだ始まったばかりだ。
1時間程で電話対応が終わった。
そういえば、スマホを充電しなくては。
近くのソファを陣取って、気持ち良さそうに眠っている田口を起こす。
「田口、充電器持ってる?」
「あぁ?」
無理矢理起こされて機嫌が悪いのか、ガンを飛ばされてたじろぐ。
しかしここでビビっている場合ではない。
なぜなら、スマホの充電が1%もないからだ。
現代の社会人として、連絡がつかないのはいかがなものかと思う。
田口は目が覚めたのか、「充電器、充電器…」と呪いのようにブツブツと呟きながらバックの中を捜索していた。
「…あった!」
田口は叫ぶと俺に充電器を投げてよこした。
俺が礼を言うより早く、
「次、起こしたら鳩尾を蹴っ飛ばしますよ。」
早くちにそう言うとソファに戻って二度寝をし始めた。
⿴⿻⿸
充電をし始めてはや2時間
いつの間にか、座ったまま寝ていたらしく背中が痛む。
充電は100%までたまっていた。
田口は、まだ眠っていたのでそっと枕元に充電器と「ありがとう」と書いたメモを置いておく。
LINEを開くと望月君から
『桜井さんこんばんは(´ω`★)
突然ですが職業は何ですか?』
ときていた。
思わず笑みがこぼれる。
本当に突然すぎでしょ。
『俺は教師だよ。』
とシンプルな答えを送る。
さあ、君はどんな反応をするのかな?
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