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写真 ~友綺~
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静かな部屋に響くパラパラとアルバムをめくる音。
「「…………」」
俺も木下も黙ったままそれを眺めとった。
まぁ──開いてみたらそれは何のヘンテツもないただのアルバムそのもので、俺はホッと息をついた。
開かん方が良いような気がしたんは、きっと木下の母さんが含みのある言い方をしたからや…!(ってことにしとこ…)
パラッ─…
アルバムが最後のページにさしかかった。
「ん…?」
………最後の最後で1枚の写真が出てきた─…
あ、これフラグ立ったな。
ひっくり返したらなんか驚きの事実が分かるヤツな──…
と、ぼんやり考える。
木下がゆっくりとその写真を表向ける。
さて、どんな事実が出てくるんや─…?
「……あれ?」
木下よりも先に俺は反応を示した。
だっておかしいやん……?
見覚えのある…ていうか、俺の持ってる写真が出てくるなんて…。
「どうかした?」
木下が不思議そうに聞いてくる。
──小さい子達が仲良く抱きあっとる写真なんてありふれたものやから、俺が眉間にしわを寄せてる今の状況はそりゃ不思議でしゃあないんやろう…
「あんな…木下。
俺らフラグの通りになってもうたっぽい……。」
「……はぁ?」
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