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弟できました。 (兄×美形義弟)
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いきなりですが
大学生の俺に弟ができました。
「悟(さとる)です。よろしく」
昨日家にお義父さんと義弟がきた。
シングルの母から新しい恋人ができたとは聞いていたけど…まさか突然きて、突然お義父さんができ、突然義弟ができるとは思わなかった。
しかもこの親子、美形DNAだ。
お義父さんは色気を放つダンディーイケメン。
義弟は絵本に出てくるかのような王子様系イケメン。ちなみに高校3年生らしい。…悔しいが年下にみえない。
その正反対に俺とお袋はそこらへんにいる平凡顏。
……お袋よ。どうやって捕まえてきた。
義弟は礼儀正しく立って俺に向けて自己紹介をした。お袋はもう既に会っていたらしい。
次は俺の番か。
「弘樹(ひろき)です。」
座ったまま2人に向けて言った。
「弘樹くん!やっと会えたね。嬉しいよ」
そう言ってくれたのはお義父さん。
顔に似合わずすごく愛想のいい方だ。
もっとクールだと思ってた。けどこっちの方が親しみやすいや。
それにしても義弟…悟くんの方は無表情のまま俺を穴があくほど見つめていた。なんで。
イケメンに見つめられると怖いんだけど…。
俺はどうすることもできなくて、視線から気づかないふりをした。
「弘樹、言ってなかったけど今日から住むことになったの。急に決まったことだから悟くんの部屋がまだ準備できてなくて、しばらくあんたの部屋にいさせてあげて。」
ちょっと待てよーーー。
いくらなんでも急すぎる。言えよ。自前に俺に言えよ。初対面だし、気まずくねー?
まあ寝れば気まずくならないからいいや。
家族団欒?のための夕食を終え、風呂も終えた。
俺は1人自分の部屋でせかせかと準備していた。
俺のベッドは1人分なので大の男2人で寝るのはさすがに無理だろう。
お客さん用の布団を床に敷き終わったところで、ドアが開いた。
風呂に上がった悟くんだった。
「あ、悟くん、この布団で寝てね。新品だから安心して寝ていいよ」
そう言うために悟くんの顔をみた。
うわー。改めて美形。整いすぎだろ。不公平だろ。
しかも風呂上りは色気ムンムン。
女の子がみたら失神するだろうな…
俺はなんとも思わないけど。
悟くんは布団をみて、それから俺に視線をうつした。
「…」
「…?」
無言で見つめてくる悟くんに疑問が浮かぶ。
普通に…なに?
なんでそんな見つめるんだ。布団が嫌なのか?
「…る」
「え?」
ぼそっとなにかつぶやいていたが聞き取れなかった。
「悟って呼んで」
そう言う悟くんは無表情のまま。
感情を表に出さない派なのか、なにも思ってないのか。
不思議なやつ。
「悟ね、わかった。」
俺は頷いてベッドに寝っころがる。
「悟く…悟、リラックスしてね。もうここは君の家でもあるんだから」
俺は大学生でちゃんと大人だから、年下の悟の緊張を取るのは俺の仕事だ。なんて自分で勝手に決めつける。
お互い緊張感あったまま一緒に過ごすのはストレスだけになるからさ。気楽に行こうぜー。
脳内で大人ぶってるとギシリと歪む音がした。
「…」
無言で音がしたところをみると、俺の顔をまじまじと見つめる悟がいた。
「?!いてっ!、な、なに?」
予想できなかった出来事に驚き、思いっきり頭を壁にぶつけた。
間近にイケメンが現れれば誰でもこんな反応すると思う。
「…」
「さ、悟?」
なんか訴えてるようにみえるし、言いたいことあるんだよな?
「ひろ…き」
「!」
今日初めて名前を呼ばれた。
よかった。…忘れられてるのかと思った。
しかし、名前で呼ぶとは…
てっきり"兄さん""兄貴""弘兄"って呼ばれると思ってたんだけど。期待しすぎたか。
「なに?」
悟の表情は読み取りにくく、いまどんな気持ちなのかわからないから不安にさせないために優しく聞き返した。
「…俺、1人じゃ寝れない」
「…え?」
1人って?1人部屋のこと?
大きくなっても寂しがりやなんだな。
こう思うのは美形だからだと思う。
平凡が言ってたなら、「え…その歳で…?」とか疑問抱いてたんだろうな。
世の中は顔だ顔。
「大丈夫だよ、俺たち一緒の部屋だし」
「…ちがう」
「ん?」
あれ、ちがったか
「俺、布団1人じゃ寝れない」
「……あー」
あ、これは美形関係なく疑問に思うわ。
悟って今高校生だよな?来年は立派な大学生だよな?
でも拒むのはさすがに可哀想だからなあー
うーん、…今日だけ許すか。
「じゃあ、一緒にベッドで寝る?」
「!!」
俺がそう言った途端、悟の表情が一気に明るくなり、目がキラキラしてるようにみえた。
悟はゆっくりと俺の今かけてる毛布の中に一緒に入った。
そういや、こいつとは初対面なんだよな。
俺よくベッドに入れられたわ。
「もう寝る?」
そう聞くと黙ってこくんと頷く悟。
リモコンで電気を消して悟に背中をむけて「おやすみ」といった。
なにも返事はなかった。さっそく寝たのか?
まあ今日はドタバタだし疲れてるんだろうな。
そう思って俺もうとうとしていると
背中に体温を感じた。
なんだ?って思ってると悟の腕が回ってきた。
つまり俺を後ろから悟が抱きしめてる状態になっていたのだ。
「…」
なんだこの状況。
わけがわからなくなりとにかく悟に話しかけた。
「…悟」
「…」
そりゃ無言だな。ほぼ無言だもん。
どうすりゃいいのこれ。俺動かないほうがいい?がっちり掴まれてるし。朝までこれ?
「…弘樹あったかい」
頭ん中がパニック状態の俺に悟は言いながらぎゅっとさらに抱きしめる腕の力を強くした。
「…」
……不覚にもきゅんってしちまったじゃねーか。
なんだこれ可愛い。
たまらなくなり悟と向かい合うように寝返りをうった。
俺の行動に驚いたかのような悟。
「弘樹…?」
あ…声が不安そう。
怒ったって思われてんのかな?めっちゃ可愛いなおい。
俺は無言で悟を抱きしめた。
俺よりちょっと身長は小さいためすっぽりと腕の中に入る。
予想つかない事が起きてびくってなる悟。
なんか可笑しいな。
「これであったかいだろ?早く寝ようぜ」
そう言い、悟の頭をぽんぽん軽く叩いた。
しばらくの間を起き「うん、おやすみ」と返事が返ってきて、さっきのように悟の腕が俺の体に回った。
お互いを抱きしめ合う形で寝る体制に入る。
本当た弟ができたみたい。
弟って可愛いな。
悟が寝息をたったことがわかって、俺もゆっくり目を閉じた。
END
*
分かりにくいんですが、悟は弘樹に一目惚れしたんです!(°_°)
下心あって一緒にベッド入ったんです!(°_°)
続き書きます!!(宣言
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