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時の流れ (美形×平凡)
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俺には大好きな人がいる
世界で1番、大切な人。
***
小学生の春、
「ねぇねぇ、みっくん〜」
「なあに?くーちゃん」
「だあいすき!」
「僕もだあいすきだよ!」
ふふ、みっくんにぎゅっとしてもらった!
嬉しい……!!
***
中学生の夏、
「ねぇ、みっくん」
「なんだよ、邦仁(くにひと)」
「好き」
「……ふーん」
「…っ」
最近みっくんに抱きつこうとすると、
拒まれることが多くなった。
あれ、なんかズキズキする…、
***
高校生の秋、
「ねぇ、みっくん」
「お前まだその呼び方かよ」
「うん、ずっとこのままだよ」
「まあいきなり光希(みつき)って呼ばれたら恥ずかしいし」
「そっか。光希、好きだよ」
「ちょ、ばか!俺の話聞いてないの?!」
…いつの間にか光希の身長を抜かして、彼を身長的に見下ろすようになった。
自然と俺のこと上目遣いで見上げる光希、可愛い…
また小さい頃のように抱きついたりできて嬉しいな、
***
大学生の冬、
「光希」
「お、邦仁!ナイスタイミング!」
「どうしたの?」
「俺さ、初彼女できた!!」
「え?」
「サークルのめっちゃいい子な後輩なんだけどさ、呼び出されたと思ったら告白された!」
「…そうなんだ」
「おう!ちょー大事にする」
「うん、頑張って」
………彼の隣は俺じゃなかったのか
悔しいけど、それでも、
(…みっくん、好きだよ)
***
社会人の春…、
『新郎新婦の登場ですー!』
男女2人が腕を組みながらレッドカーペットを歩く。
彼は真っ白なタキシードに、彼女は真っ白なウェデイングドレスを着ていて
すごくお似合いだ。
同じく
俺の頭の中も、
真っ白になり、空っぽになった。
「光希」
「おお、邦仁!久しぶり、元気だったか?」
「うーん、衰えてきた気がする。」
「は!そうは見えないけど。つかさらに男前になっててムカつく」
「光希に褒められるなんて嬉しいなあ」
「否定しないところもさらに…っ」
「おめでとう光希。」
「!…ありがとう。なんかこっぱずかしいな」
「はは、光希が幸せそうで俺も嬉しい」
「おう、すんげー幸せ。お前にも早く幸せを味わってもらいたいよ」
「んー当分まだかな」
「嘘だー、モテるくせに。本当もったいないな」
「運命の人が現れないからね」
俺にとっての運命の人は、
先に運命の人と結ばれてしまった。
(俺は君以上の人に出会える気がしないよ…)
「大好き」
「ん?邦仁って昔からよく好きって言ってくれたよ。
俺も大好き。
一生の親友として。」
「…うん。」
君の笑顔で胸が熱くなる
君自身に触れたくなる
ずっと、好きだった人
だけど、俺はもう……
この気持ちを閉ざすことにしたよ。
みっくん。
幸せになってね。
END
小説っぽくない小説を書いてみたかったんです!
決して手抜きではありません!!笑笑(>_<)
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