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「あのあと大丈夫だった?」
朝からずっと続いていた最後の学祭準備中、唐突に李斗が騒がしい空間の中にいながらも俺に聞こえるようにはっきりと聞いてきた。
「へっ?」
「先輩と大丈夫だったか?」
由鶴さんに連れてかれた俺を心配してるのか、李斗は心配そうに聞いて来た。
「...だ、大丈夫だった」
さすがに泣いたなんて言えなくて濁して答えると
「本当?」
ますます心配そうに聞いて来た。李斗は心配性すぎる...だから俺の大丈夫は信用できないのだと思う。
「本当大丈夫だから。心配かけてごめん、李斗」
李斗の肩に寄りかかると甘えるかのように
「んっ」
小さく返事だけして、俺の頭にグリグリして来た。
これが李斗の安心したという表現なのだ。
(本当変わってない...ありがと李斗)
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