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ついた場所は綺麗で静かな玄関口。
玄関口に入ると手を離された。
「内履き持ってきてる?」
「は、は...い」
リュックから取り出すと、その人は床に置いて俺の足元に寄せてくれた。
「履き替えて。ここの学校一応土足禁止だから」
トイレで履くようなスリッパに履き替えながら、その人は言う。
俺も急いで履き替えなきゃと、少し焦りだすと
「ゆっくりでいい。待ってるから」
優しい声が降ってきた。
履き替え終えるのと同時に
「俺から少しでも離れないでね?」
僕の耳元で囁き、さっきより少し強い力で僕の手を握って歩き始めた。
玄関口からすぐ左の渡り廊下を抜けると、静かな空間から一気に騒がしくなった。
音楽が聞こえたり話し声がガヤガヤ聞こえてたり、それを聞いただけで身体が震えだした。
それに気づいたのか小声で
「大丈夫」
と聞こえてきた。
その人の声を聞いただけで心がホッとした。
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