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猛ダッシュで走り、教室に着くとしーちゃんが勢いよくドアを開けて
「おっっっはよーーござーいまぁす!」
爽やかに声をあげて敬礼をし挨拶した。
そのあとに続き、羽山くんと僕が入ってドアを閉めると
担任の先生が笑顔で待っt......
「おい?遅れといてそれじゃ、ねぇだろーがぁ!?」
先生の怒りの籠ったグーパンチがしーちゃんの頭に降り落ちた。
「いってぇな、クソババァ!」
「あ"ぁ"?」
「スイマセンデシタ」
しーちゃんが叱られて縮こまったのを見込んで羽山くんは僕の手を引いて、先生の前に立った。
「先生遅れてすいませんでした」
「羽山くんおはよっその子連れてるってことは校長室まで連れてってくれたの?」
「はい。その帰りに1年生にからまれて遅くなりました。本当にすいませんでした」
羽山くんが頭を下げた。僕もつられて頭を下げる。
「ちょっと、2人共頭上げて!2人は大丈夫よ?」
頭を上げると綺麗な先生がそこに立っていて、すごく笑顔になっていた。
「あっ転校生くんかな?それじゃみんなに挨拶どーぞ?」
生徒のいる方に向きを変えた途端、恐ろしい視線が俺に集まった。
特に窓側の1番後ろに座ってる人が1番...怖い。
「は、初め、まして...有沢、優...です。よ、よろしくお願い...します」
恐る恐る会釈し、顔を上げるとさっきよりも視線が強くなった。
「有沢くん、そんな怯えなくても大丈夫よ?みんないい人だから、ね?」
先生のフォローに対して、小さく頷くことしかできなかった。
「それじゃぁ...席は窓側の屋久土くんの隣ね?」
窓側?隣?
1番恐ろしい人の隣の席になってしまった僕は
これからやっていけるだろうか?
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