アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
19
-
「えっ屋久土、何言ってんの?」
「泰樹、正気かよ?」
しーちゃんも羽山くんも驚いていた。
なんで......?
「もうお前は俺らに関わんない方がいい」
僕が言ったこと...信じてないってこと?
「有沢が何したっていうんだよ」
「羽山は黙ってろ」
顔色1つ変えずに羽山くんにも僕にもしーちゃんにも告げた。
僕は本当にいらない奴なんだと思った途端
涙が零れ落ちた。
「......分かった、もう屋久土さんたちには一切関わらないし近寄らない」
「有沢...」
屋久土さんの声が聞こえてきて少し切なくなった。
「屋久土さんが、顔も見たくないのなら...授業、以外...教室にも...入らない、から」
「俺はそこまで...」
屋久土さんの声を遮るように僕は屋上の入り口に向かった。
「有沢、待って!」
しーちゃんの声にも
「戻ってこい有沢」
羽山くんの声にも答えられなくて
「僕に、よ、く...してくれて、ありが...と」
お礼だけを言って僕は屋上を後にした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 108