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泣いている僕の元にサキさんと、サキさんの名前を呼んでた人が歩み寄ってきた。
「どうしたんですか、有沢さん?」
「......サキ、さ...ん」
食堂にいた時も優しくて今も優しくて
その優しさにますます涙がこぼれた。
「あーサキ泣かしたー」
「えぇ!?ごめん有沢さんっ」
あたふたしてるサキさんの脇で、もう1人の人がハンカチを差し出してきた。
「使ってどうぞ、先輩」
「ありが、と...」
サキさんと違って、しっかりしてた。まるで羽山くんみたいだった......
「あっ名前名乗ってなかったですよね?すいません...俺、羽山李斗(はやまりと)って言います」
「えっ......羽山って...もしかして」
「多分先輩の頭に浮かんだ羽山ですよ」
びっくりだった...羽山くんの弟がサキくんと仲良かったなんて......
あの時羽山くんはどう思ったんだろ?
もしかして
屋久土さんよりも羽山くんが怒ってた...?
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