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目を覚ますと辺りは真っ暗で、月明かりだけが部屋を照らしてた。
テーブルには
【起きたら食べられる時食べてください 崎谷】
置き手紙と小鍋の中に入ってあるお粥があった。
もしかして
僕が寝ちゃったからサキさん帰っちゃったのかな...
そう思うと夢の中で1人になったことを思い出した。
「僕、本当に1人になっちゃった...」
涙が流れるのを堪えながら膝を抱えた。
ピンポーンっ
誰かが来たと思い、立ち上がりリビングを出た。
ピンポーンっピンポーンっ
さっきより楽になったから歩けるようになったがまだまっすぐに歩けない。
ピンポピンポピンポピンポピンポーンっ
やっとの思いで開けると
誰だか分からないうちに誰かに抱きしめられた。
「あの...」
「有沢......、はぁっはぁっ、だ、大丈夫か?」
汗をダラダラにして両脇にスーパーの袋を抱えてやってきたのは
「羽山...く......ん」
今後会わないはずの人だった。
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