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来るつもりじゃなかったのに...
「本当に保健室来ちゃった...」
そんなことをため息と共につぶやき、保健室入った。
「失礼します...」
「はーい、いらっしゃい...あれっ?優ちゃん、どした?」
保健室の先生はいつも僕を気にかけてくれて、久々に来たもんだから不思議に思ってるのだろう。
前以上に心配そうな表情を浮かべた。
「ちょっと...頭痛くて」
「あーそっかそっか。とりあえず座りな?体温計持ってくるから」
言われた通り座り、先生は水道の近くの体温計をとり僕に渡してきた。
「屋久土たちとどうだ?馴染めたか?」
屋久土さんの名前を聞いただけで肩がビクついた。
「その様子だと...なんかあったな?」
「はい...」
「なら当分保健室にいていいから、な?」
「ありがとうございます...迷惑をおかけします」
「迷惑じゃねぇよ、落ち着くまでいればいいさ」
ピピピっ
測っていた体温計が鳴り先生に渡すと、ため息を1つ付いた。
「優ちゃん、熱あるよ」
「え嘘っ」
「嘘じゃねぇよ、誰が嘘なんかつくよ。ほれっ」
ポンっと投げられた体温計を受け取り、数値を見た。
えっ7度4分?
「はいっ荷物下ろしてー寝ろっ!」
背中を押され恥のベットに連れられた。カバンをカゴに入れ靴を脱ぎ、ベットに入った。
入るなり先生は僕の上に布団をかけてくれた。
「毎日の疲れが出たんだろうな。無理はするなよ?」
「はい...」
「無理はするなって言ってもするのがお前なんだけどね...今から俺出張だから、大人しくしてろよ?」
僕の頭を撫でた後、先生は支度をして僕の居るベットと隣のベットの仕切りになるカーテンを閉めた。
そしてすぐに保健室をあとにした。
疲れ...か、疲れてなんかない。
ただ心が痛いだけで疲れてるとか病んでるわけじゃない。
何でだろう?
屋久土さんや龍翔くん、しーちゃんを傷つけたのは僕なのに
どうして心が痛くて苦しいんだろう...
全部僕が悪いのに...
思い返すだけで涙が溢れそうになり、耐えるために枕に顔押し付けた。
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