アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
愛玩人形に堕ちた僕①
-
黒々と塗り潰された闇の中、僕は堕ちていく。
手を伸ばし、助けを求め、足掻けば足掻くほど闇はねっとりとまとわりついて絡みつき、手足の自由を奪う。
誰か助けて………
誰でもいい………
────…私の可愛い可愛い由貴(ゆき)
っと、頭の中で声が響き始める。
鼓膜を痺れさせるような、冷たく低い声音。
それは僕を支配する男の声だ。
(僕は由貴(ゆき)じゃない。由貴(よしたか)だよ……)
誰も僕の名前を呼んでくれない。
誰も僕を見てくれない。
誰も………。
誰も………。
それは仕方がないこと。
だって僕は兄の愛玩人形だから…────。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 193