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酷暑で地面からジリジリと照り返す夏の暑さと打って変わって、葉月由貴がいる部屋は冷房の涼しい空調がきいていて、快適な環境だ。
象牙色の壁紙で包まれた居間は広く、家具や家電などが驚くほど贅沢に揃えられており、生活水準の高さが物語っている。
まるで生活感のない、カタログから抜け出たような部屋の中、艶やかな喘ぎ声と無機質な機械音が反響していた。
『……ぁ……っあ………、いや……いや…………ぁ……』
由貴の両腕は後ろでネクタイによって縛られ、楔は拘束具によって戒められ、毒々しい桃色をしたコードは小さなコントローラーを伴い、テープによって無造作に左腿へ固定されている。
そして、その先端はあろうことか深々と由貴の中に埋め込まれていた。
拘束され、玩具に攻め続けられ、どれくらい時間が経ったのだろうか。
イキたくてもイケない苦しさに、由貴の意識は飛びつつある。
その時、扉を挟んだ廊下の奥で玄関の扉を開閉する音が聞こえた。
廊下に響いた足音が真っ直ぐにこちらへ近づいてくる。
ここの主である、葉月尚哉が帰ってきたのだ。
扉が開き、尚哉が部屋に入ってくる。
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