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「俺が帰ってくるまでの一週間、排便以外勝手に抜くんじゃないぞ」
尚哉がグリグリとアナルプラグを捻り回しながら言った。
『ひぃっ、やめ……グリグリしない、で……わ、解ったから、絶対に……抜か……ないから……』
「その言葉、本当だな。もし、勝手に抜いたら……そうだな……」
唇に人差し指を当てて、尚哉は考え込んだ。
そうして、サディスティックな笑みを浮かべながら呟く。
「拘束して屈辱的な姿で野外に放置してやるか。それよりも、尿道リングプラグを使って尿道を開発してやるか……」
尚哉の口から恐ろしい言葉が次々と出て来て、由貴は顔に恐怖を滲ませた。
兄さんならヤりかねない。
『僕を信じて。絶対に抜かないから』
「解った。その言葉を信じてやろう」
ああ、良かった、と由貴はほっと胸を撫で下ろした。
『兄さん、飛行機の時間はいいの?』
尚哉が壁にかかった時計へ視線を向ければ、午前7時半を回ったところだった。
空港までは約一時間半はかかる。
出発時刻は9時だ。
今すぐ家を出ないと、飛行機に乗り遅れてしまう。
もたもたしている暇はない。
「じゃあ、行ってくる」
『行ってらっしゃい』
尚哉はキャリーバックを引きながら、慌ただしく部屋を出て行った。
ベットに横になり、ほっと少なからぬ安堵を滲ませた、由貴が息を吐く。
たった一週間だが、尚哉の拷問のような責め苦から逃げられる。
逃げられる……。
逃げられる………?
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