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④
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(そうだ、今ならここから逃げられるんじゃ…)
はっと思いつき、ベットから起き上がったその瞬間、秘部に嵌め込まれたアナルプラグが食い込んだ。
『く………っ』
小さく呻き、ベットから立ち上がる。
そして、壁にすがりながら寝室を出た。
歩く度に秘部に嵌め込まれたアナルプラグの存在が否応なしに感じさせられる。
羞恥を振り払うように唇を噛み締め、玄関へと向かう。
どうにか玄関に辿り着き、内鍵を解錠しようとしたその時、由貴は今の自分の姿では、外に出ることが出来ないことに気づいた。
(ダメだ………)
由貴の今の格好は、尚哉のシャツを羽織っただけで下半身は何も身に付けていない。
いわゆる彼シャツと言うやつで。
だが、萌えや男の保護本能を擽る目的で、尚哉のシャツを羽織っている訳ではない。
由貴が逃げないよう、由貴の衣類は全て尚哉が処分してしまったために、着る服がこれしかないのだ。
逃げることも出来ないのか……。
まぁ逃げたところで、行く宛てなんて何処にもない。
そう、僕には此処しか居場所がないのだ。
肩を落とし、寝室へ戻ろうと踵を返した時、玄関の鍵を解錠する音が耳に入った。
誰だろうか。
もしかして、尚哉が忘れ物でもして戻ってきたのだろうか。
だとしたら玄関先にいるのはマズイ。
身構えていると、ゆっくり扉が開き、姿を現したのはモデルのような華やかな男性だった。
歳は兄の尚哉と同じくらいだろうか。
高級そうなスーツを着こなしていて、それが様になっている。
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