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⑧
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「由貴、俺の首に掴まれ」
言われた通りに尚哉の首に両腕を巻き付けると、尚哉がおもむろにソファから立ち上がる。
その瞬間、尚哉の楔が一層深々と突き刺さった。
『───あ……っ!』
急激に迫り上がってくるものに堪えようとして尚哉を抱き締めるが、尚哉が足を踏み出すたびに擦られて、限界はすぐに訪れる。
『兄さ………待………っ、あぁっ!』
由貴は、ビクビクと下腹部を震わせながら、白濁を迸せた。
尚哉もそれに気づき、立ち止まって顔を合わせ、自分のシャツを汚した白濁を見下ろして、もう一度由貴を見る。
何て言っていいのか解らず、顔を俯かせ黙っていると、悪戯っぽい表情で揶揄される。
「ったく、堪え性のない奴だな、お前は」
『ご、ごめんなさい……』
顔を俯かせている由貴を抱き抱えたまま、カーテンが閉まっている窓際まで運ぶ。
左腕で由貴の躯を支えながら、右手で窓を覆うカーテンを一気に開け放ち、窓の鍵を解錠した。
『えっ、なに?兄さん、一体、何するつもり……?!』
「何をしても良いって言ったのは由貴だからな。さぁ、たっぷりと楽しもうな」
尚哉が窓を一気に開けると、生ぬるい風が肌にまとわりついてくる。
一日中、冷房の効いた部屋にいる由貴にとっては不快な風だ。
尚哉は由貴を抱き抱えたまま、深夜のベランダへと出た。
闇が深まった夜ともなると、マンション内は静まり、殆どの明かりは消えている。
建ち並ぶマンション等を見上げれば、まだ明かりを点している窓もあるが、路上に人の気配はなく行き交う車もまばらだ。
隣の光希の部屋に目を向けるとまだ起きているらしく、明かりが漏れていた。
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