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『んっ………ん……ふ………』
きつく唇を噛みしめていても、声が漏れてしまう。
いくら光希が部屋に戻ったからと言って、声を出すわけにはいかない。
声を出してしまえば再び不信がって、光希はベランダへと戻って来てしまうだろう。
そうなれば僕は、破滅してしまう。
力を振り絞って、何とか手で口を塞ぐ。
『く……っ、ん、んぅ、ふ………あっ……』
嬲るように激しく腰を打ちつけながら、前に回った尚哉の手が勃ち上がっている楔を擦った。
揺さぶられる動きに合わせて手を扱かれて、由貴は駄々をこねるように首を振る。
『う、う……っ、ふ………だ………めっ……ん、ンンっ』
またイッてしまう……。
ビクビクと足がひきつり、力が抜け腰から崩れ落ちそうになる。
だが、尚哉の逞しい腕が決してそれを許してはくれない。
楔を扱かれ、ガクンガクンと揺さぶれながら、突き崩れた由貴の最奥から欲望が沸き上がってくる。
壁に爪を立て、激しい律動に身を任せて、由貴は絶頂を迎えた。
『んん、ん………っ』
扱かれている楔から勢いよく白濁が吹き出て、壁へと降りかかる。
その様子を愉しげに見詰めながら、尚哉が欲情に掠れた声で囁く。
「あ~あ、壁を汚しやがって。これ、誰が綺麗にするんだ?」
『……僕、です………』
「そうだよな。お前が汚したんだから、お前が綺麗に掃除をしないとな」
壁に顔をぐっと押し付け、「舐めろ」と冷たい声音で命令する。
由貴はおずおずと舌を出して舐め始めた。
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