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⑥
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リビングのソファにちょこんと座り、光希が対面式のキッチンできびきびと調理する姿を眺めながら、料理が出来上がるのを待つ。
『ねぇ、光希。何作ってんの?』
「内緒。出来上がってからのお楽しみだ」
『じゃあ、期待しないで待ってる』
「あっ、俺の料理の腕を見くびんなよ」
自信満々に言い切って見せる光希を見て、『言ってらぁ』と苦笑する。
「俺の腕を疑ってんな」
『まぁちょっとはね。もし、美味しかったら何でも言うことを聞いてやる』
「そのセリフ本当だろな」
『あぁ、男に二言はないよ。だたし、何でもって言っても一つだけだからな。それとエッチなことはダメだからな』
「一つだけか……」
うぅむ……と光希は考え込んだ。
こんなチャンス後にも先にもない。
しかも由貴からの申し出だ。
ここはよ~く考えて結論を出さなければ、悔いが残ってしまう。
やはり、結論はこれしかないだろう。
「だったらキスがいい」
『えっ!?……キス?』
思わず由貴が目を丸くすると光希は、フンと鼻でせせら笑った。
「男に二言はないんだろ?自分から何でも言うことを聞くって言っておいて、まさか約束を破る気じゃねぇだろうな」
『い、いいよ。キスぐらい……減るもんじゃないし……』
その答えに、今度は光希が目を丸くした。
「ほ、本当にいいのか?キスする直前にやっぱり無理とか言うんじゃないのか?」
『いいって言ってるだろ。ったく、何度も言わせんなよな』
「まぢで!?ヤッタァァァァ─────!!」
大変な喜びようで、光希は飛び回る。
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