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第二章 秘密(10)
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そのころ俺は、毎日、新生活に心身ともに疲れ切って、朝まで死んだように眠っていた。はずだった。
でも、一度気になり出すと、心に何かが引っかかって熟睡できなくなってしまったのか、夜中に目が覚めるようになった。
そうして、目が覚めたとき、確かめてみるかどうか悩んで、一度はやめておこうと決めて目を閉じ、それで却ってなかなか寝付けなくなって、やっぱり自分のいる二段ベッドの下段を覗き込んでしまうのだった。
時刻は午前2時。俺はひとり、ため息をつく。
今日も、西野はそこにいなかった。
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