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第三章 帰郷(27)
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そんな初めて見る西野が一層いとおしくなって、俺は上にずり上がって、西野に深く口づけた。西野は激しく呼吸を乱しながら、俺の舌に自分の舌を絡ませてきた。
そうしながら、俺が指をそれまでより少し早く動かすと、西野は俺の背に両腕を回し、ぎゅっとすがってきて、一瞬強く身体を緊張させたかと思うと、「んんっ」と喉の奥を鳴らして、自分を解放した。
しばらく身体を硬直させて快楽の余韻を味わい、その後に脱力した西野が、乱れた呼吸を整えている間、俺は寝そべったまま、ベッド脇にあったティッシュを何枚か取って、自分の手指や西野の身体についた精液を適当にぬぐった。
それから、まだ力の入らない様子の西野の身体をそっとうつぶせにして、西野の白い背中、肩甲骨のあたりに自分の舌を這わせた。
その新しい刺激に、西野は、びくんと震え、俺が何をしようとしているのか確かめようとしたのか身体をよじろうとしたのだが、俺は西野の両腕をそっと押さえて、その動きを制した。
そして、華奢な西野の背中の肩甲骨を唇で挟むように口づけながら、俺はまた西野の下半身に手を伸ばした。
先ほどの経験で、向き合った形で触れるより、後ろから腕を回して触る方が、自分のものを触るときと状況が似ていて、西野の感覚を想像しやすいと考えたのだ。
俺は続けてもう一度、背中から抱きしめた形で、今度はもっと強い刺激で西野をいかせたいと思っていたのだが、そのことに気づいた西野は、
「ちょっと!待って。やだ、もう、おかしくなっちゃう」
と俺の手を押さえ、身体をよじって抵抗した。そして、驚いて身体を少し引いた俺に、
「嶋田!」
と泣きそうな顔で、抗議の声をあげ、俺のほうに向きなおった。
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