アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
第三章 帰郷(30)
-
顔を真っ赤にしてそんなことを言う西野を、俺は心底、いとおしく思った。
俺は西野をベッドに横たえて、西野の上に乗り上がると、西野の指に自分の指を絡ませながら、ゆっくりと深いキスをした。そして、指と指とつないだまま、吐息が顔にかかる近さで、囁く。
「俺、西野が痛いのは嫌だよ。痛かったら、言って。我慢しなくていいから」
「うん」
従順に頷く西野に、また何度かキスを繰り返してから、俺は西野の身体をうつぶせになるように促した。
そして、西野の背に覆いかぶさった態勢になった俺が、そっと指で相手の足の間を探ると、西野は俺の指が動くたびに、ぴくんぴくんと震えた。
そうして行き着いた目当ての場所は、固く閉じられていて、当然だが、とてもそのままでは俺を受け入れられそうになかった。
こういった経験のない俺には、それで正解なのか自信がなかったが、ベッド脇においてあった、母が買って俺に与えてくれていたハンドクリームをたっぷりと指に取って、西野のそこになすりつけた。そして、もう一度、クリームを人さし指に取り直して、その指を西野の中にゆっくりと挿入した。
固く閉じていたそこは、思ったよりずっとスムーズに俺の指を受け入れた。
俺がゆっくりと慎重に指の抜き差しを繰り返すと、そこは俺の指の形にぴったりと沿って、きゅっと締め付けながら開いたり閉じたりした。
俺は自分をここに挿入したときの気持ちよさをつい先走って想像してしまい、生唾を何度も飲んだ。
西野は全身をかすかに震わせながら、何かに耐えているようだったので、俺が
「大丈夫?痛い?」
と尋ねると、黙って首を横に振る。口をきかないので、心配になって、
「ほんとうに?」
と重ねて訊くと、
「全然、痛くはないよ。大丈夫」
と小さなかすれた声で答えた。それから、
「音が、ちょっと、恥ずかしいだけ。ごめんなさい」
とさらに小さな声で付け加えた。
確かに、俺が指の抜き差しを繰り返すたび、西野のそこは、じゅっじゅっっと淫猥な濡れた音を立てていた。
「俺がしてるんだから、西野が恥ずかしがることないよ」
「でも、恥ずかしいよ」
頬を真っ赤に染めて、こんなことでこんなふうに恥ずかしがる西野を、いとおしく、可愛いと思う。
早くほしい、と気持ちが急いてくるのを抑えて、
「もう一本、指増やして大丈夫?」
と俺が西野に尋ねると、西野はまた従順にこくんと頷いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
67 / 246