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第三章 帰郷(31)
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そうして、挿入した指を2本に増やすと、西野の様子が少し変化してきた。
なんだか戸惑ったような表情を見せていたかと思うと、いつの間にかぎゅっと強く目を閉じ、俺の指の動きに合わせて、ときおり、「ん、」「あ、」と何かを堪えるような声を漏らし始めた。
「大丈夫?痛くない?」
と一応尋ねてみたものの、返事を待つまでもなく、これは痛みに耐えているのではない、と俺にはわかっていた。
西野は、感じているのだ。
こんなことを男にされるのは初めてのはずなのに、指を増やされて、さっきより大きく広げられて、苦痛が増えてもおかしくないはずなのに、なぜか快感を覚える自分に戸惑いながら、感じているのだ。
そして、それを俺に悟られるのが恥ずかしいのか、声を殺して必死に、我慢しているのだった。
そんな西野の様子を見ていると、俺は、もっとゆっくり慣らすつもりだったのに、どうしても自分の中で歯止めが効かなくなってしまい、
「西野、ごめん。もう入れていい?」
と尋ねると、西野は、自分でも何を言っているのかわかっているのか
「俺も、ほしい。早く、入れて」
などと吐息交じりに俺を誘って、興奮した俺を、さらに煽った。
俺はすぐこの瞬間にでも突き立てたくなる自分を抑えて、西野の体位を変え、仰向けにした。
急に正面から俺と向き合って足を大きく開かされた格好になり、西野はさらに恥ずかしくなったのか、慌てて自分の火照った顔を隠したが、俺は西野の両手首をつかんで、彼の顔の両耳のわきに押し付けると、
「前から、入れるよ。西野の顔、見ながら、したい」
と告げた。
また、「恥ずかしいよ」と訴えかけた西野の唇を自分の唇でふさいで、俺は、自分の固くなったものを右手で支え、さっきまでの愛撫で俺を受け入れる準備のじゅうぶんに整った、西野のそこにあてがうと、ゆっくりと挿入を始めた。
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