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第五章 新学期(7)
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服を全部脱ぎ捨てた嶋田は、仰向けで寝ていた俺の上に覆いかぶさってきて、自分の額を俺の額にくっつけてちょっと笑ったあと、俺に口づけた。
嶋田のキスを受けながら、俺は指で嶋田の腕に触れる。すごく日に焼けているけれど、上腕の中ほどのあたりから上の、普段シャツで隠れている部分から、筋肉の厚みのある胸にかけては、日焼けの色が薄い。俺はそんな日焼けのむらがある、嶋田の男っぽい身体が好きだった。
俺は、自分の指を、嶋田の腕から胸につたわせ、さらに下腹に移動させようとしたら、
「だめだよ。今日は全部、俺にさせてって言っただろ」
と嶋田に手を掴まれた。
「え。じゃあ、俺、何もできないの?」
それでは、嶋田がつまらないのではないかと思ったが、嶋田は、
「今日は西野、何もしなくていいの。俺、お前が全然触らせてくれなかったから、やりたいこと溜まり過ぎて、一晩じゃ足りないくらいだよ」
などとじれたように言うので、俺は素直に両腕を身体の外に開いて、「じゃあ、お好きにどうぞ」と笑いかけた。
嶋田も笑って、まず俺の首元に顔をうずめ、柔らかくキスを繰り返した。それから、ゆっくり頭を胸の方に下ろしていき、俺の乳首を舐めた。
ん、と思わず、声が出る。その声にうながされたように、そこへの嶋田の愛撫は激しくなった。
俺は呼吸が荒くなっていくのを自覚しながら、心の中で、『上手いのかわからないなんて桐谷さんに言ってごめん』と謝った。これが上手くないなら、何を上手いっていうんだろう。
乳首への刺激だけでも身体が蕩けそうになっているのに、嶋田はさらに、自分の手を下半身に伸ばしてきて、あのごつごつした大きな手のひらで、俺を包んだ。
「あ、あ、あ、あ、あ」
俺はもう我慢できなくなって、恥じらいもなく、嶋田に自分の淫らな声を聞かせた。
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