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第五章 新学期(8)
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そんな俺を煽るように、「もっとよくしてあげる」と嶋田は言って、自分の唇を胸から腹に這わせながら、ゆっくり下に降りていき、あ、と思う間もなく、指で愛撫していた部分を口に含んだ。
気持ちよくて意識が虚ろになっていた俺は、突然のその感触に驚いて、「嶋田」と名を呼び、
「抵抗あるなら、嶋田は、そんなの、いいよ」
と伝えた。でも、嶋田は俺のそんな言葉を全く聞こえなかったかのように無視して、さらに口腔の奥深くまで俺を包んで、器用に舌で愛撫した。
絶対に初めてのはずのそんな行為を、嶋田は信じられないくらい巧みにこなした。
「ねえ、だめ、だめっ、あっ、もう、だめ」
いきそうになるたび、嶋田に口を離してと動作で訴えたが、無視され続け、ついにこらえきれなくなって、嶋田の口の中に放ってしまった。
そんなことをしたのは生まれて初めてで、俺は頭が混乱するし、嶋田に対する羞恥と申し訳なさで胸がいっぱいになるしで、ついに泣き出してしまった。
嶋田は、そんな俺に驚いた様子だったが、泣いている俺をぎゅっと抱きしめて、俺の髪に顔をうずめて優しくキスしながら、
「自分がするのは平気なのに、人にされるのは恥ずかしいの?」
と耳元で囁いた。
「嶋田は、そんなの、しなくていいよ。俺が、するからって、無理、しないで」
俺がしゃくりあげながら、そう伝えると、嶋田は困ったように笑って、
「全然無理してないんだけど。むしろ、させてもらえない方が、つらいんだけど」
と言って、床に落ちていたTシャツの袖で、俺の涙でぐしょぐしょに濡れた顔をぬぐった。そして、
「もっとすごいこといろいろ考えてたのに、やりにくくなっちゃったな」
などととんでもないことを言うので、俺は首を激しく横に振って、
「もうだめ!俺、そんな、ついていけないから、おかしくなっちゃう」
と断固拒否する姿勢を取った。すると、嶋田は苦笑して、
「じゃあ、おいおい、慣らしていこうか」
とまるで慣れた年長者のようなことを言い、
「意外と、初々しいんだな」
と少し嬉しそうに付け加えたので、俺は、そこはちゃんと知っておいてほしいと思い、
「俺、嶋田が思ってるほど、全然経験ないから」
とはっきり伝えた。
「うん、わかった」
と嶋田は微笑んだあと、また少し困ったみたいな顔をして、
「でも、挿入だけはさせて?こないだもしたし、優しくするから」
言葉ではっきり求められて、俺は恥ずかしかったが、それは正直、俺もほしかったので、「うん」と頷き、嶋田のその言葉通りに、ゆっくりと、蕩けるように優しく、抱いてもらった。
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