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☆バレンタイン☆ 5
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壱夜が崇人の首元に、ネクタイを当てる。
「崇人さんは、赤が似合いますね」
自分よりも背の高い壱夜が、少し身を屈めている姿に崇人は興奮していた。
(あ~、ヤバい)
最近は特に、ご無沙汰な為なのか…いつもに増して壱夜に触れたい。
「崇人さんが持っていなさそうな、チェック柄も可愛いですね」
真剣に考えてくれている恋人には悪いが、崇人は顔を上げた。
壱夜の柔らかな唇に、吸い付くようにキスをした。
「…んっ」
試着室にいるから、キスをしているのはわからないだろうけど、見られたら…と思うとドキドキしていた。
それは、壱夜も同じようで崇人にキスをされている最中、身体が強ばっていた。
唇を離す。
「…崇人さん、どうしたんですか?」
さっきよりも声を潜めて、周りをキョロキョロしながら壱夜が聞いてくる。
「いや、なんとなくキスがしたくなって…」
(壱夜は、したくなかったのかな?)
そうだったら寂しい。
壱夜は困った顔をしながら、崇人の頬を撫でた。
「俺だって…我慢しているんですよ?」
その言葉に、ムラッと来た。
「っ!壱夜、早くネクタイ決めてセックスしよう!」
「崇人さん!声が大きいですよ!」
真っ赤な顔になった壱夜が崇人を制したが、顔は喜んでいた。
そして、崇人の肩に頬を擦る。
(あ~っ!可愛い!)
早く決めようとして結局、色違いのネクタイ2本選び店の店長に包んでもらった。
待っていた絢斗に、崇人の家に行くように壱夜が言う。
「絢斗さん、すみません。百合さんが待っているのに…」
百合は、絢斗の婚約者。
『バレンタインの日に、社長の息子のお世話をしているなんて…』と言おうとしたら、止められた。
「いえ、百合は今日フライトで帰って来るのが、
これからなので問題ありません」
車が、崇人の家の方角に向かう。
「壱夜くん、明日8時に迎えに行くからね」
「はい、よろしくお願いします」
絢斗に送ってもらい、崇人の部屋に着いた。
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