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キス
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崇人は顔をあげ、キスをした。
壱夜は目を見開く。
その間に、崇人は次々とボタンを外していき、Yシャツのボタンも外した。
「んっ…崇…」
息が出来ずに苦しそうにしていたので、時々塞ぐ角度を変えてやると、離れた瞬間に壱夜の声が聞こえた。
ちゅっ、ちゅっと唇が重なる度に聞こえる水音だけが響く。
迷わずに壱夜のズボンのベルトを外しにかかるが、向きが逆なので外しづらい。
「ぁ…」
頬を赤らめてキスを受けている壱夜に興奮をし、更に舌を忍ばせた。
びくっと身体が動いた。
それでも次第に慣れて来たのか、崇人の舌を受け入れ、自分の舌を絡めてきた。
「ふっ…んんっ」
混じりあった唾液が、次第に大きな水音を立てる。
「はっ…壱夜っ」
お互いの息が上がって呼吸も浅くなっていた。
壱夜は崇人の首に手を回して、更に自分の舌を絡めてくる。
(ヤバい、エロ…過ぎ)
ベルトを外し、ズボンを下ろす。
壱夜の下着の中に手を滑らせ、直に尻を触り撫でた。
「やぁっ…崇…人さ…」
壱夜は身をよじるが、崇人は構わずに唇を更に深く侵入させ重ねた。
「ふぅっ…んっ…」
身体がびくびくっと跳ねる。
「崇人…さん待って!…んっ…下着だけは…ここじゃ…」
ピピーッ
お湯はりの終了の音がした。
唇を離す。
赤い顔をして自分を見ている壱夜の下着格好を見てムラッときたが、今は仕方ない、ガマンだ。
ただでさえ濡れ方が酷いのに、風邪をひかせたらかわいそうだ。
「…風呂が沸いたみたいだからゆっくり温まって入って来い」
コクッと頷き、壱夜はようやく靴を脱いだ。
きちっと靴を揃えている姿を見て改めて思う
(育ちが良い、坊っちゃん…か)
浴室に連れていき、タオルと下着と服を用意してやる。
(服は…とりあえずこれでいいか)
洗面所に置いてあったのをカゴに入れた。
「これ使っていいから」
壱夜は頷いた。
壱夜の後ろ姿を見送ってから、その他にタオルを3枚とハンガーを持って玄関に戻った。
玄関で脱がし、散らばったスーツは雨でビチャビチャで、それをハンガーにかけて乾いたタオルで挟み、水気をとりながらしわを伸ばして干す。
(俺が利用しているクリーニング屋に明日スーツを持ってくか…)
高級なスーツだから、プレミアムとかなんとかのひとランク上のコースにしてもらおう。
崇人は台所に行き、今日の晩御飯を作る準備にかかった。
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