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お風呂 3
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その後は、きちんと身体を洗い浴室から出てきた。
(洗いあっこ…とかは壱夜に引かれるから、まだ駄目だな)
本当はしたかったが、我慢した。
引かれては、どうしょうもなくなる。
明日別れるのだから、がっつりと抱いてもらわないと…。
(離れたくはない)
でも、仕方ない。
父親の葬式は出ないと駄目だ。
だが、壱夜が手元に帰ってくることは1%もない。
悩んでも仕方ない。
「壱夜、髪乾かしてやるから座って」
そう言って、ドライヤーのコンセントを挿す。
「…はい」
崇人と向かい合わせになって座る。
崇人はドライヤーのスイッチを押し、壱夜の髪の毛を優しく触れた。
ドライヤーの熱と崇人に優しく撫でてもらい、気持ちが良くなって目を瞑った。
ふっと唇に触れる物は、きっと崇人の唇。
そっと目を開けると、崇人の顔のアップがあり『やっぱり』と思ったら笑っていた。
「壱夜、笑うな」
「だって崇人さん、そうやってすぐキスするから」
「したいからするんだよ。壱夜はしたくねーの?」
「したいです」
好きな人と、キスをしたくない人なんていない。
「セックスは?」
「いじわる言わないで下さい」
「言って、聞きたい」
ちゅっ、ちゅっと軽いキスをしてくる。
壱夜は恥ずかしくなり、崇人からドライヤーを奪った。
「今度は、崇人さんの髪の毛を乾かす番です」
崇人の前髪を目掛けてドライヤーを向けた。
「わぷっ、悪かったって」
崇人は降参と言うように、両手を拡げた。
乾かしてもらっている間、崇人はずっと壱夜の顔を見ていた。
(…恥ずかしいから見ないでって言っても、崇人さんは聞いてくれないと思う)
崇人の髪は壱夜のよりも乾いていたので、以外に早く終わる。
ドライヤーのスイッチを切った。
それと同時に、壱夜から崇人にキスをした。
顔から火が出るんじゃないかと思うぐらい、真っ赤になった。
自分からキスをしたのは初めてで恥ずかしかったが、更に恥ずかしい『初めてのお誘い』をした。
「崇人さん…セックスしたいです」
崇人は目を大きくした。
そして、嬉しそうに微笑んでいた。
男は狩人の本能があると、どこかの本に書いてあった
壱夜は、一瞬でその本能を呼び起こしてしまった。
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