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好き 1
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崇人の顔に近づく。
崇人も顔を斜めに近づけて目を瞑った。
一瞬、触れあってから深く口づけた。
「んっ…」
甘い吐息が出る。
唾液で濡れた舌が絡み合った。
身体の全体から、崇人の全てを欲していた。
昨日から抱いている崇人の身体は甘く、一度触れるといくらでも欲してしまった。
加減したくても出来なくて、何度も何度も自分の体液を崇人の中にたっぷり出し続けたくなる。
自分の物だとしきりに跡を残し、崇人にもっと欲しいとねだられると天にも昇る思いで嬉しくなった。
今までの人生で、自分から何か欲しいと思った事はなかった。
戸惑いもあったが、崇人だけは譲れない。
そんな壱夜をよそに、崇人の手先は壱夜の柔らかい髪の毛を触り、口と舌で壱夜の体温を感じ、目の前には壱夜の発情していく顔の様を見て、壱夜の口から聞こえる甘い吐息を聞き堪能していた。
そして…
(いつも使ってるシャンプーが、壱夜から香る…)
崇人も全てが満たされていた。
何に置いても、こんなに真剣になったことはない。
食事も食べなければ倒れるし、会社も社長の考えに共感が持てたから入社した。
育った施設の建て直しも親孝行みたいなものだと思っていただけだったから、こんなに欲しがったのは初めてだった。
(…手放したくない)
崇人は左手を、壱夜の服の隙間から忍ばせて胸の突起を撫でた。
びくっと壱夜の身体は跳ねた。
「崇…人さ…んっ」
壱夜は身をよじるが、崇人の手の動きは止まらない。
親指で捏ねると、壱夜の身体は一段と跳ねる。
右手でしっかりと壱夜を押さえているので逃げられず、壱夜は崇人の背中をしきりに撫でた。
「…ふぁ、んんっ」
「んっ…んっ」
お互いの息が上がってきたので、唇を離した。
壱夜の目は、甘い熱を帯びていた。
潤んでいて、物欲しそうに崇人を見ている。
崇人は頭に置いていた右手を離し、壱夜の唇を人指し指でなぞった。
(あ…)
そこから更に、壱夜が獲物を捕らえた目になる。
欲情のスイッチが入る音が聞こえた。
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