アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
別れの朝 3
-
(…エロっ)
「ん、わかった…」
腰の動きを止めた。
相変わらず、壱夜の性器は熱く脈立っていて大きい。
(今日で、最後かもしれない)
壱夜にキスをした。
壱夜の下唇を、優しく噛む。
角度を代えて唇をあわせた。
くちゅっと、吸い付く音が聞こえると壱夜もそれに答えるように、舌を崇人の口の中に這わせた。
「はぁ、んっ」
「崇人…さんっ、んっ、んっ」
深く浅く口づけを交わし、舌を小刻みに動かし唾液を混ぜる。
その行為さえも、崇人の後孔は締め付ける事を止めずに、壱夜の性器に刺激を与えていた。
「ふっ、ん…」
(…壱夜)
「壱…夜、もう欲しい!」
「…俺も、です。崇人さんっ、動き…ます」
壱夜も限界だったらしく、言った瞬間に腰を突き上げてきた。
「ひゃぁっ、壱夜ぁ!」
パン、パンと皮膚が激しくあたる。
(気持ちいい!!)
「いちっ!あっ、あーっ、もっと…もっとぉ…」
身を捩りながら、壱夜にお願いをする。
「崇…人さっ、あっ、…いいです!すごくいい!!」
打ち付ける音が更に大きく響き渡り、2人は夢中でお互いを求めて動いた。
「いちっ、も…イ…ク、イク!」
「崇人…さん、出して!」
「あっ、あっあぁ~~~~っ!」
「あぁっ!」
勢い良く、精子が飛び散る。
壱夜も達し、ゴムの中に惜しげもなく吐き出された。
達した後も繋がったままキスをした。
「ん」
「崇人さん」
「壱夜、エロい…」
「…すみません」
唇を甘く噛む。
「壱夜」
「愛してます」
「俺も…」
ずっとこうしていたかったが、もう少しで出勤する時間になってしまう。
壱夜も葬式に行かなければならない。
もしかすると、もう会えないかもしれない。
「…なぁ」
「あの」
声が重なった。
驚く。
「すみません」
「壱夜、何?」
「あの…崇人さんの物で、何か御守りになりそうな物ってありますか?」
「御守り?」
壱夜はこくっと頷いた。
「身体から離さずに、持てそうな物で…」
崇人は笑ってしまった。
「ははっ」
「…おかしいですか?」
「…いや、俺も今、言おうとした」
「えっ?」
「壱夜のネクタイに着いていた、ネクタイピン頂戴って」
「はいっ」
壱夜は、崇人を抱きしめた。
「考えることが、一緒とはね」
崇人は壱夜の背中を擦った。
そして身体を離し、クローゼットの扉を開けて中に入っている箱の中からネクタイピンを1つ取り出した。
初給料が入ったときに奮発して買った、イギリス王室御用達の有名なブランドのネクタイピンを、壱夜に渡す。
「俺は壱夜のネクタイピン貰う。だから、壱夜は俺の持ってて」
(まぁ、壱夜のネクタイピンの方が高級品だろうけど。俺の持っている中で一番、気に入っている物を渡したい)
「崇人さん…嬉しいです」
涙目になっている壱夜の頭を撫でた。
「泣くなって」
そして、このあと一緒にお風呂に入り、朝食には壱夜の大好きなオムライスを作ってあげた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
41 / 69