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再会 3
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十和田部長だった。
「崇人、上手くやってるか?」
十和田は崇人の上司で、新入社員の頃から直接ビシバシ鍛えられていた。
「はい」
崇人は返事をした。
「そっか、今から暇か?」
「今、ですか?時間は空けられますけど」
「なら、いいな」
「?」
言っていることがわからず、首を傾げてしまった。
すると珍しく、社長秘書の絢斗が来た。
「お忙しいところ、申し訳ありません」
深々とお辞儀される。
琴が、顔を赤らめている。
いくら婚約者のいる絢斗だが、イケメンだというだけでドキドキしてしまうらしい。
「あとは、綾鷹から聞いてくれ」
十和田課長は、崇人の肩を叩いて帰っていった。
「えっと…」
崇人は絢斗を見た。
「是非とも近江さんに、新入社員の花杜君を社内案内してもらえませんか?」
「え?」
「花杜君から、聞いてます」
(…どこまで?)
崇人は困惑した。
「本人は言葉を濁していましたが、"ほぼ全て"と言っておきます」
崇人の思っている事を、わかったかのように言われた。
「それでは、付いてきて下さい」
絢斗が歩き出した。
崇人は慌てて後を追った。
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