アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
☆Halloween 1☆壱夜&崇人*~特別短編~*
-
元々イベント好きではないが、大人になってからそういう類いのイベントは更に疎くなった。
壱夜と再開してから浮かれているのもあるが、何気なしに訪れたディスカウントショップで、ハロウィンのコーナーが目についた。
(ハロウィンか…)
コスプレ衣装が。何種類も並ぶ。
魔女、ヴァンパイヤはもちろん、被り物のフランケンシュタイン、更にはハロウィンに関係なくナース、メイド服と幅広いジャンルだった。
(仮装すれば、何でもアリなのか?)
いまいちわからない、ハロウィン当日の格好に崇人は首を捻った。
(壱夜なら、なんだって着せたいけどな)
恋人の顔と、店内にあるコスプレのイメージ写真の顔を脳内で変えて、ニヤけてしまう。
(…俺、今すごい変な奴だな)
まずいと思い、平常心になる。
ふと、どんなものかと手を伸ばそうとした時、ハッと気がつく。
(壱夜にコスプレさせたら、俺も着ないとならないのか?!)
自分だと着れない衣装達に、手は引っ込んだ。
「…ん?」
少し右側に、そのパッケージ達よりも小さな物が置いてあった。
(これなら、俺でも被れる!)
被り物を手にして、ニヤッとイタズラな顔をした。
(壱夜に着させたいキャラ、決まった!!)
崇人は、軽やかに医療品コーナーに足を運んだ。
今年のハロウィンは月曜日ということもあり、仕事帰りに誘うとなると性的な事を抑えないとならない。
なので1日早い日曜日に、手料理を振る舞って壱夜にそのまま泊まってもらおうと、崇人の部屋に壱夜を誘った。
「街は、ハロウィンだらけですね」
「だから今日は、かぼちゃ料理ばっかりにした」
かぼちゃの煮物、かぼちゃコロッケ、かぼちゃサラダ、かぼちゃスープ、デザードはチョコペンでジャックオーランタンの顔を書いたかぼちゃプリン。
「崇人さん、この前の買い物で大きなかぼちゃ買いましたよね。あれで作ったのですか?」
「ああ。冷凍庫にも、残りを入れといた。冬にかぼちゃは必要だからな。嫌じゃないか?」
ここまでかぼちゃのオンパレードで、壱夜が引いていたらどうしようと思った。
「はい、どれも美味しそうです!」
壱夜は、にこにこしながら手を合わせた。
「いただきます」
「召し上がれ」
パクッと、かぼちゃコロッケを食べる。
「美味しいです!」
「そうか」
「崇人さんの作る料理は、本当に美味しいですね」
「壱夜が食べてくれるから、気合いが入るんだよ」
2人で並んで食べると、こんなにも美味しくなるのか…と思いながら微笑みあった。
食べ終わると、崇人が袋を持って壱夜に渡した。
「?何ですか?」
「ハロウィンってやった事がないから、壱夜と軽めの仮装をしようと思って」
「俺も無いです!軽めならどうにか出来そうですし、崇人さんも着るんですよね?」
「んー、まぁ」
(俺は、被るだけだけど)
「着替えたら、見せるって事にしよう!俺は寝室で着替えるから」
「はい」
崇人は手早く、寝室に入っていった。
(壱夜、着替えてくれるかな…。きわどい格好をしろと言われて、するだろうか?)
崇人は、きわど過ぎる物を渡したので無理かなと思いながら、ケモ耳を自分の耳に着けた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
54 / 69