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17 (R18)
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硬い机の上に押し付けられた背中が痛く、リカちゃんを睨みつける。すると、自分の着ていた上着を脱いでそれを身体に下敷いてくれた。
「すんならベッドでいいじゃん……わざわざ、こんな所じゃなくても」
寝室はリビングを越えたすぐそこにあるのだから、どうして移動しないのか不思議で仕方ない。
「そうなんだけど、なんか今すぐ抱きたくなって」
「お前は数分すら我慢出来ねぇのかよ」
ハッ、と鼻でバカにするとリカちゃんは笑って「うん」と答えた。そんなに素直に肯定されると困る。
思ったことを素直に言えない俺と真逆で、リカちゃんは正直だ。言いたくないことは悟らせない、俺が聞いたことには嘘はつかない。
もしそれが聞かれたくない話なら、俺にわからないようにごまかす。
正直すぎるリカちゃんが、ここでするって言うなら俺に拒否する余地はない。きっと、嫌だって叫んで思いっきり抵抗したらやめてくれるけど……でも、そこまで嫌がる必要もない。
仕事を早く切り上げてくれ、わざわざ迎えに来てくれたリカちゃんに、俺の気持ちも盛り上がっていたのは事実。それは単純なことに身体と結びつく。
要するに、俺もしたい気持ちが強いってこと。
「リカちゃん」
覆いかぶさってくるリカちゃんの首に両手を回す。引き寄せて顔の角度を変えると、それに合わせたリカちゃんの唇が俺のそれと重なる。
「つ……ふっ、ぁ」
「慧。舌、出して」
言われて少しだけ舌を突き出すと、湿ったリカちゃんのそれが絡んでくる。
そこからはコーヒーの苦い味がして、俺の眉間に皺が寄った。気づいたリカちゃんが首を傾げる。
「キスすんの嫌?」
「じゃなくて苦いの、やだ」
「苦い……って、あぁこれか。悪い」
自分のマグカップを見たリカちゃんの視線が、色違いの俺のものに移る。迷うことなく手に取ったそれを口に含み、そのまま再び俺の唇に合わさった。
僅かに開いた隙間から、人肌にまで冷めたココアが流れ込んでくる。零さないように量を調整して、ゆっくりと静かに。
それはマグから飲んだときよりも遙かに甘く、美味しく感じた。
最後の一滴まで嚥下したココアの代わりに、リカちゃんの舌が咥内に入ってくる。
歯列を舌先でなぞり、唇の裏に溜まったココアを纏って奥へとやってきた。
ザラつく舌の表面がやけにリアルで、でもって少しだけ甘い。
「リカちゃ……んっ」
「慧君美味しい?」
囁きに頷き、もっとと舌を突き出す。もうココアは残っていないのに、こんなにも甘ったるいのはリカちゃんの所為だ。
ココアの代わりに送りこまれるものを喉へと流し込むと、リカちゃんは俺の頭を撫でて褒めてくれる。
それが嬉しくて、もっと求めてしまう。
2人の唾液が合わさってくちゅ、と鳴る度に腰が疼いたのを感じた。
「はっ、リカちゃん、やだ」
「やだって何が?」
「わかんないけど……なんか、熱い」
激しいキスの合間に、火照りを訴える俺の身体。そこにリカちゃんの手が伸びた。
風呂上りの素肌にリカちゃんが触れ、服の裾から中に潜ったそれが、わき腹を越えて胸元へ行き着く。
指で胸の飾りを簡単に探りあてられ、合わさった唇の間から声が出てしまう。
それを聞いたリカちゃんの目が三日月に歪んで、目元のホクロが皺に隠れる。
「慧君やっばぁ……すげぇエッチな顔してる」
文句を言う代わりに、俺の口からは熱っぽい嬌声が漏れた。
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