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73 (R18)
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膝に痕を残したリカちゃんは、再びつま先へと唇を滑らせる。いくら家の中にいたとはいえ、まだ風呂に入っていない身体は綺麗とは言い難い。それなのに躊躇わず口をつけてしまう、その感覚がわからない。
「リカちゃん、そこ汚いから…やめっ」
足の爪を甘噛みされ、跳ねる語尾。言葉でリカちゃんを止めることなんてできず、口に含まれた親指が温もりと水気を感じた。
「慧君の隠れ性感帯。この形のいい爪が可愛くて好き」
熱い舌に包まれたそこ。思わず逃げてしまった俺を追いかけ、リカちゃんは今度はくるぶしへと噛みついた。
今までも何度か噛まれたはずなのに、なんだか慣れない。
初めてのようにリカちゃんを感じ、身体が跳ねる。
「知ってた?くるぶしって感じる人多いんだって。慧君も好き?」
「や、だ……ひっ」
「その反応は好きみたいだな。やっばぁ……また慧君のイイトコロ見つけちゃった」
ふっと笑ったリカちゃんが、僅かに出た骨の辺りに吸いつく。さすがに痕が付くほど強くはないけれど、なんとも言えない感覚に震えてしまう。
「リカちゃん、そこやめ……あっ」
骨の形に添って動いていた舌が上ってくる。ふくらはぎを通って、膝へ。丸い形を辿る滑った舌先を1周させ、太ももに歯型を付けてリカちゃんは満足そうに頷く。
「はっ……あ…あ」
「細くて白くて、でもちゃんと男の子な慧君の脚が大好き。短パンから覗くここに噛みつきたくて仕方なかったんだよね」
今さっき噛みついた張本人は、うっとりとした表情で自分の歯型を見つめる。
薄くだけど色づいたそれは、きっと数日で消えてしまうだろう。それが惜しく思ってしまう俺は、かなりリカちゃんに染まっていると思った。
その気持ちを見透かしたのか、もう一度、歯型に合わせて噛んだリカちゃんが次に向かったのは腰骨だ。
仰向けに寝かされ浮いた骨。そこを指の腹でなぞり、リカちゃんが目を細めた。
「お前、俺に抱かれるようになって色っぽくなったね。腰のラインがすごく……そそるね」
「リカちゃんっ、変態くさいこと言うな!」
「やっばいなぁ…こんなの見せつけられたら、変な気起こすやつ出てくるかも」
そんなところ誰にも見せないし、そんな気を起こすやつなんていない。それなのにリカちゃんは、俺に向かって「絶対に誰にも見せるな」と言った。
その荒っぽい言い方に、ゾクゾクする。
骨に沿って動いていく指は、どんどん内側に移動する。
脚の付け根を優しくなぞられると、何かが身体を這い上がる感じがして、なんとかそれから逃れたくて俺は身体を反転させて丸まった。
仰向けからうつ伏せへと変わった身体。リカちゃんはそれを咎めるでもなく、楽しそうに俺を見下ろす。
「なんか、やだ。わかんないけど……やだ」
まるで俺の反応を確認するかのような手の動き。けれどリカちゃんにとっては『奉仕』らしく、自分がどうしたいかより俺を優先させる。
うつ伏せたなら、それに合わせた奉仕を始めるだけだ。
「──ひっ……はっ、あ」
ちゅ、と軽い音と共に唇が落とされたのは丸見えになった背中だ。のけ反って見えた背骨の窪みに、何度も何度もキスをするリカちゃんは、どんどんと上にやってくる。
腰の位置からキスを始め、わき腹を手で撫でて上へ上へと。リカちゃんが肌に触れる度に吐息と温もりが降り注ぎ、それをごまかす為に枕に顔を押し付けて声を殺す。
じわじわと積もっていく快感は、優しくて甘くて、でもやっぱり強引だった。
嫌も駄目も言わせない強引で静かな愛撫が続く。
これが蕩けさせる方法なんだって気付いた時には、もう逃げることはできなくて、枕を握りしめる力が強くなっていた。
「慧君やっばぁ…これだけで勃ってんだけど。さすがワガママなお姫様は奉仕されんのが好きなんだ?」
「ちっがう!!お前が……っ、リカちゃんが!」
「俺?心配性な慧君に、俺がどれだけお前のことを好きなのか伝えてるだけなんだけど。何が駄目なの?」
「駄目っていうか……んっ…他にも方法があっ…ああっ」
人の話を聞く気がないなら質問なんかしてくんなって思うのが普通で、聞く気はあるけど返事はどうでもいいのがリカちゃん。
その証拠に、器用な長い指がシーツと俺の身体の間へ忍び込み、胸の突起を捉えた。
見えていなくても的確に俺のそれを見つけるなんて、リカちゃんは俺のことを知りすぎている。
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