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98 (R18)
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細く深く息を吐いて深呼吸。ちらっと覗き見たそれは、やっぱり大きい。
こんなものが入るなんて絶対に嘘だ。けど嘘じゃないから絶対じゃなくて、もう何が何かわからない。
それから視線を外しリカちゃんを見ると、軽く微笑まれる。いつもなら嫌ってほど世話をやいてくるくせに、こういう時は傍観するんだから性格が悪い。
「い、いくからな…」
なんとなく宣言をしてから腰を下ろす。すると入り口に温かな先が触れる。
片手で支えながら、もう片方の手はリカちゃんの胸につき、体勢を整えてまた深呼吸。ゆっくり、ゆっくりと進む。
俺だって男だ。やると言ったんだから、いつまでも悩んでないで一気にいくしかない……んだけど。
やっぱり怖いものは怖い。
もしかしたら、挿れ方が悪くて裂けるんじゃないかとか、いつも痛くないのはリカちゃんがしてくれるからであって、俺がしたら角度を間違えないか…とか。
いろんなことを考えて腰が止まる。
「なんでそんな怖がるんだよ。いつも上手に銜えてるくせに」
一向に進まない行為にリカちゃんが苦笑いをした。
「うるさい。俺には俺のタイミングがあるんだよ」
「それ待ってたら朝にならない?ほら、手伝ってあげるから」
そう言ったリカちゃんは俺の腰を支え直し、下から身体を浮かす。そこまでしてくれるなら、もう自分で挿れてくれよって言いたい。けど言えない。
「んっ……あ、や…待って」
非難する言葉の代わりに鼻から抜けるような声が出る。ほんの少し、少しの少しだけ入ってきたリカちゃんが入り口辺りで腰を揺らす。
「やだ、やだ待って」
「待てない。これ以上焦らすなら、俺にだって考えがある」
その内容を聞くのは怖すぎる。好奇心よりも保身を選んだ俺は、諦めてゆっくりと腰を下ろしていった。
別に初めてじゃない。こうして自分から受け入れることだってあったはずなのに、俺の身体と心は、まるで初めてのように緊張する。
指で拡げられたそこを通ってくる熱い塊。最初は強引に、けれどある程度入れば馴染んでスムーズに入ってくる。
「く…んっ、はぁ…」
「慧君、まだ半分ぐらいなんだけど」
「はっ、半分?!嘘だ!!」
笑いながら教えてくるリカちゃんに驚く。だって、俺の中には十分すぎるほどリカちゃんがいて、もうすぐ全部だと思っていたからだ。
これで半分だったなら、どこまで入ってくるのか恐ろしすぎる。
「え……マジ、で?」
思わず確認すると、そいつが頷く。
「なんなら一気に突き上げる?俺としては慧君が頑張ってくれると嬉しいんだけどね」
「ひっ……つぅ…」
つん、と軽く腰を突き上げてきたリカちゃんに、思わず声が出そうになって唇を噛む。責めるように睨むと、楽しそうな笑顔で返された。
ゆっくり、けれど確実に奥へと進んでくるそれ。
ゆっくり、時間をかけて合わさってくるリカちゃんのそれ。
無理だ無理だと思う気持ちとは裏腹に、早く早くと次を望む身体が先走る。気づけば考えるよりも動く方が優先になっていた。
細かく打ち震える内腿も、恥ずかしさで火照る肌も、声が出そうで必死に噛みしめる唇も。
俺の全てが何かを耐えながら、けれど確かにリカちゃんを求める。
「リカ、ちゃん……も、全部はい…った?」
肌と肌がぴったり重なった気がして問いかける。これで、まだだよって言われたら泣くかもしれない。
不安とそれ以上の期待をこめてリカちゃんを見つめる。すると、ふわっとした笑顔が迎えてくれた。
「慧君」
「な、なに?え、嘘…まさか、まだなのか?!」
じっと俺を見つめて数秒、リカちゃんは緩く首を振った。
「──なんでもない。慧君があまりにも可愛くて、つい呼んじゃっただけ」
「う、うるさい!可愛いなんて言うな変態」
「とか言って、慧君の中きゅんって締まったたけど。やっばぁ……可愛い。たまんないね」
そう言ったリカちゃんが奥で更に膨らみ、1つになれたことをやっと実感する。
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